安保法制違憲国賠訴訟を支える長崎の会 司会 (長崎地区労 元副議長)
「衆院選が終わり、衆参合わせて改憲勢力が4分の3を超えた。 来年の参院選も厳しい状況になる。
 違憲訴訟は来年、福岡高裁へ舞台を移していく。 講師に話を伺っていきたい。」


森永さん (弁護士/安保法制違憲国賠訴訟長崎弁護団)
「7月の長崎地裁判決は悔しい思い。 全国で敗訴判決が続いている。 長崎で控訴し来年2月3日
 に福岡高裁で行われ、5月に第2回が内定しております。 理論面も大事だが、運動面も重要です。
 変な判決は許さんぞと、世論に訴えかけ理解してもらう、積み重ねが重要だと弁護団は思ってます。
 意見書の内容説明を一緒に学習し、安保法制は違憲だと確信を深めたい。」

 
小西ひろゆき 参議院議員 (立憲民主党) 『安保法制違憲訴訟に勝訴する方法』
私は元総務省で働いていた官僚で、選挙区は千葉県です。 参議院の憲法審査会で筆頭理事でも
 あります。 安保法制が強行採決され6年。 集団的自衛権の行使が、なぜ違憲かマスコミは全然
 取り上げてくれないので、世の中に伝わっていない。 発動しようとしていた真実を国民に伝えきれ
 ていない。 2014年7月1日に、安倍政権は閣議決定で集団的自衛権の行使容認をした。 
 

 日本国憲法が新しい政権のたびに、憲法解釈がコロコロ変わると法治国家ではなくなる。 論理的
 に同じモノでなくては法的に安定しない。 解釈を変更するにしても、歴代政権の憲法9条解釈の言
 い回しは変わってきているが方針は同じ。 別な解釈を作ったら、9条をはみ出し違憲となる。
 1972年に出された政府見解で明確に示されている。 歴代政権が守ってきた集団的自衛権と憲法。
 『外国の武力行為によって国民の生命自由が根底から覆される事態』は誰に対すると書かれていな
 い。 誰が考えても日本国民に対する事なんですが、安倍政権は同盟国に対すると読みかえた。
 

 書いてないからと、そんなバカな内容で読みかえた。 同盟国に対する武力攻撃と、読めると言う。 
 誰に対してか、ワザと書かれてなかったと安倍政権は言った。 インチキくさい話。 では作った人
 たちに話を聞けばイイ。 実は1972年9月14日、戦後の議会で初めて当時の長官が答弁されて
 いる。 『わが国に対する侵略が発生して初めて自衛の為の措置を取れる事から、集団的自衛権
 の行動は取れない。 政治論として申し上げている訳でなく、9条の法律的な解釈。 どこかの国と
 国が戦争している時に、どちらかの国を助ける事はできない。』と、作った本人は個別的自衛権しか


 できないと言っている。 侵略を排除する為の措置が自衛行動という考え方。 日本に攻めてきてい
 ないのに論理を捏造して、9条解釈じゃなく完全な不正行為。 こんなインチキで憲法を奪う事を許
 す裁判官は許されない。 集団的自衛権をやるには、憲法改正しないとできない。 最高裁の裁判
 官や、伊藤 真さんに、宮崎礼壹さんは集団的自衛権は違憲だと言っている。 国民にウソをつきな
 がらやる憲法解釈。 国民を騙しながらやる、ウソつき改憲になる。 


 
 裁判に負けた理由が、原告らの主張は抽象的で、安保法制ができても他国から日本が武力攻撃の
 対象となっていないとは、裁判官は勉強が足りない。 2017年に北朝鮮は日本を攻撃目標として
 いた。 日本列島を核で沈めてやると北朝鮮は当時言っていた。 なぜ核保有国から脅され、対象
 となったのか。 自衛隊が米軍との共同訓練で、北朝鮮の前で威嚇した。 北朝鮮は在日米軍基地
 だけでなく、日本国民を攻撃すると明確に初めて言った。 戦略核を積んだ、米空軍戦略爆撃機B-
 1Bを、航空自衛隊のF-2が護衛し飛んでいる。 米軍と一体化して武力威嚇して北から攻撃対象と
 

 なった。 アメリカは軍事行動に出る可能性があった。 自衛隊のトップも安保法制の運用を検討し
 ていた。 自衛隊が守ると言っても、日本に大規模な被害が出る。 死ぬ事も含め、可能性は否定
 できない。 安倍総理は軍事的緊張を利用し、2018年には国難突破解散の総選挙。 Jアラートを
 鳴らし、北からの弾道ミサイル避難訓練を行った。 全国初の戦争状態を想定した訓練が雲仙市で
 行われた。 共同訓練は北朝鮮を挑発するバカな事じゃないのか質問したら、特定の国の訓練では
 ないと政府は無茶な答弁をした。 安倍さんは北に圧力をかける為と言った。 戦争できる国にしたい、


 合理性も何もナイ。 軍事国家になろうとしている。 敵基地攻撃能力は、完全に専守防衛の範囲を
 逸脱する事になります。 今年10月の衆院選後、維新が議席を増やし国民民主党は連携を深めて
 いる状況。 与党の幹事懇談会に維新も国民も参加しています。 自民・公明・維新・国民が改正議
 論する勢力となり、危ない状況になっている。 憲法審査会とは憲法改正の仕事もありますが、憲法
 に問題ないか調査し審議する会なんです。 まず取り扱うべき課題は、国民投票法におけるTVCM
 や、インターネットの広告規制です。 他の野党と一緒に安保法制の追及をもっと、やらないといけ


 ない。 憲法を考えない国会議員もいて、聞いてもワカラナイ、自民党よりヒドイ議員もいる。 憲法
 に密接な、安保法制は憲法違反の議論をしないとダメだ。 憲法を取り戻すのが国会議員の役割で
 す。 弁護士も手弁当で各地域で裁判をやって頂いている。 裁判の土俵にのる闘いをしないといけ
 ない。 立憲主義に違反する事はできません。 改憲を阻止したい、みなさん一緒に止めましょう。
 未来永劫、9条は護るべき。 これからも頑張ります!」


安保法制違憲国賠訴訟を支える長崎の会 (I女性会議 長崎支部 議長)
「なぜ違憲なのか詳しくお話頂き、ありがとうございました。 衆院選が終わり、立憲民主党がガタガタ
 して、心配していたが安心しました。 安倍さんは、安保法制は時が経てば理解は深まると言いまし
 た。 人々が忘れ無関心になり、集団的自衛権の行使で戦争へ突っ込んで行くという意図が見える。
 絶対に許さないと、福岡高裁での闘いに臨んで準備していきたい。」




 安保法制下の自衛隊    安倍改憲を問う    安保法制に反対!元自衛官
  
講演会 安保法制違憲訴訟に勝訴する方法


日 時 2021年12月11日(土)14:00〜16:00
場 所 アマランス1F研修室1,2 (長崎市民会館)


主 催 安保法制違憲国賠訴訟長崎弁護団
     安保法制違憲国賠訴訟を支える長崎の会