憲法講演会「安倍改憲を問う」   


日 時 2017年9月9日(土)14:00〜16:00
場 所 長崎地区労会館・2F大会議室


主 催 安保法制違憲国賠訴訟を支える長崎の会
 
長崎県地方自治研究センター 事務局長
「北朝鮮のミサイル発射や核実験の裏には、報道されませんが米韓と日本を含む軍事演習が日常的
 に行われている事情もあります。 安保法制違憲国賠訴訟は全国で問題提起して訴訟をしています。
 講師の寺井さんは、長崎出身で東京で弁護士をされて日弁連の事務総長をされていました。 
 全国訴訟で原告代表の顧問弁護士をしており、被爆者歌う会ひまわりの指揮者は実弟です。」


寺井弁護士 (安保法制違憲訴訟の会 共同代表) 『安倍改憲を問う』
「昨年6月長崎地裁で220名で安保法制は違憲の提訴をしました。 全国でも北海道から九州、沖縄
 まで違憲訴訟が提起されました。 閣議決定のあの暴挙、安保法制は憲法違反だと本気になって、
 戦争反対しないといけないと、被爆者の礎にしないといけない。 全国ネットで代表として人生最後
 の仕事として闘っております。 戦争してはいけない、させてはいけない。 安倍さんは9条に3項を
 入れて自衛隊の存在を明記するとした、お試し改憲の路線。 9条2項は交戦権を否定している。
 矛盾している3項。 日本を間違った方向にいかせる戦後最低の総理大臣。 こうした総理は珍しい。


 改憲草案を通そうとしたが東京都議選で惨敗し、スケジュールありきでないと支持率が上がるまで
 大人しくしておこうとズル賢い。 改憲論議をすすめれば国民の反発があり、支持率が回復したら一
 度言った事をすぐひっくり返す。 国民も国民、本質は変わってないのに、内閣改造ですぐ支持率が
 上がる。 北朝鮮問題を全面的に利用して、日本の軍事力強化を図っている。 マスコミを中心に日
 本の軍国主義が急ピッチで進んでいる。 安倍政権を1日も早く葬りさらなければならない。


 元々軍国主義者で軍事オタクでも有名な石破さんは、非核三原則を見直さなければならないと、堂
 々とマスコミで語られた。 日米韓の軍事一体化が進んでいて、国民の目に見えない所で共同作戦
 が進んでいて、防衛費は5兆円を大きく超えている。 自民党政権がダメな時、受け皿が必要だが、
 民進党は憲法改正論者の細野さんに続き5人が離党した。 維新も東京で惨敗し、崖っぷち。


 都民ファーストの小池さんの正体は、安倍政権を支えるオルタナティブになっている。 政治経験や
 学識経験がない人が集まった政党では危ない。 日本の政治の貧困、大変な時代に入った。
 自民党の改憲草案は国防軍を持ち、個人主義と個人否定で国民に憲法を守れとデタラメ。
 憲法尊重義務は、国会議員に官僚や公務員にあるのに。 安倍政権は本当に危険。 安倍さんに
 文句を言うと、小選挙区制で出れない。 自民党公認をもらうために、言えないのが実態。


 若い人は今と金と自分だけで考えない、面倒くさい事はやめようという時代。 イギリスやフランスな
 どでも右翼政党が伸びている。 歴史はコマ切れに報道されるが、一貫している。 トランプ大統領や
 安倍総理に日本や世界の未来を任せてはならない。 裁判で国からの反論は長崎でも東京も同じ。 
 国側の意見は統一されていて、安倍総理の国会答弁だけで、主要なところからは逃げている。 
 憲法の精神は前文に記載されている。 平和憲法を守る為に、違憲訴訟を勝ちにいきたい。


 裁判所は国側しか見ていない。 最高裁の判事は全部、内閣が任命します。 高等裁判所、地裁も
 上に上がる為に、政府を見ないといけないので信頼できない。 最後は権力の方を向くだろう。
 司法に期待できない。 司法・立法・行政の三権分立が無くなったらどうする。 立法も司法も内閣
 の言うとおりではないか。 裁判に負けても日本の司法のあり方を国民に知らせた方がいいだろうと
 思っているんです。 裁判所はひどかったと早く気が付かないといけない。 


 裁判所の判断を回避して、逃げ回っていて何が弁護士の役割りかと思ったんです。 闘いをしなくて
 はいけない。 あきらめてはいけない、不正を許してはいけない。 私は全国の裁判所に、あなたは
 なぜ裁判官に何の為になったのか訴えております。 裁判長のみなさんは今の内閣を、どう思って
 いますか。 尊敬し信頼できますか、忖度するようなことではない。 堂々と司法権の独立を守って
 歴史的任務を果たす、ところではないか。 日本はダメになると思う、裁判官1人ひとりに訴えたい。
 

 TVは朝から晩まで北朝鮮、日本が核を持つというのは静かだけど怒涛の世論、これを止めないと
 いけない。 北の核問題は圧力だけでは解決しない。 核を持ってやっつけろという時代、そのうち
 対話でとか言ったら非国民と言われかねない。 圧力をかけ続けたら最後は軍事力の行使となる。
 回り道になるが、平和憲法9条を作った思想に立ち返るしかない。 周りに働きかけて真剣に何を
 したらいいか原点に立ち返り、みなさんと新しい運動論を考え、再構築していかないといけない。」