第77回長崎地区労 定期大会


日 時 2020年10月10日(土)13:30〜16:45
場 所 長崎県勤労福祉会館・2F講堂


主 催 長崎地区労

長崎地区労 副議長 (長崎県職員連合労働組合長崎支部 副支部長)
「ただいまから第77回の定期大会を始めたい。 日本は連合国に敗戦し、1953年に恩給法ができ
 て元軍属に60兆円支払われたが、一般の戦災者には支給されていない。 徴兵制で、台湾や朝
 鮮出身の軍人にも保障されていない日本という国。 今、敵基地攻撃能力を持つなど、憲法が骨
 抜きにされ、なし崩しにされようとしている。 大会役員の選出に入ります。」


資格審査報告(県教組・長西総支部)、議長団選出(長崎市職労と、九州労金労組)
議事日程の確認(長崎県タクシー労組)、選挙管理委員会報告(県職長崎支部)が行った。
長崎地区労 議長 (長崎県教職員組合 長西総支部 )
「体育の日に合わせた10月のオリンピックが、スポンサーの影響で真夏に開催となった。 露骨に
 資本主義が姿を現した。 持てる人と持たざる人との格差。 安倍首相は退陣し、菅政権は自助を
 美徳として、自己責任を国民に迫る政治。 私たち労働組合の軸は共助の社会をつくる。 共助と
 は団結し、労働者の助け合い。 ともに力を合わせ暮らしを守る。 菅首相が言う自助が最初とは
 

 ありえない。 政党の離合集散が見られますが、広範な取り組みでともに闘う姿勢が大切です。 
 コロナの影響で経営状況が悪化し、労働者に一方的に推し進められる現実。 非正規の首切りで
 残った正規は過重労働。 労働強化が後をたちません。 人事院の勧告、一時金は年間のトータ
 ルで決まるので、先に行なう賃金カットはマヤカシ。 公務員攻撃はやがて民間の労働者に向け
 られ、そして再び公務員に戻ってくる動き。 語りあえる職場をめざし、ともに闘っていきたい。」


長崎県平和運動センター 議長 (長崎県教職員組合 執行委員長)
「新しく平和センターの議長になりました。 憲法改正に危機感を持っています。 8月末に病気を
 アピールし、悲劇の演出で政権を投げ出した。 安倍さんが辞めてもこの流れは諦めていない。
 安倍政権から菅政権へ、これまでの支配体制をひとつも変える気はない。 幼稚から陰湿へ。
 新興資本家勢力との政権運用、超管理社会が生まれる事を危惧しています。 国民総背番号制
 で管理社会から戦争への道へ。 地区労を中心とした力に期待しています。」  
西岡秀子 衆議院議員
「77回という伝統と歴史ある長崎地区労の定期大会。 諸先輩からの長年の活動に心から敬意を表
 します。 新党合流問題では、国民民主党で続ける事になりました。 みなさまと共に歩く事をお誓い
 申し上げたい。 菅首相は官房長官を7年8ヵ月、公文書改ざんなど何度退陣してもおかしくない。
 これまでの総括や検証が行われていません。 野党として政権を監視し、対案を示しながら闘ってい
 きたい。 コロナで女性が自ら、いのちを絶つ方が増えています。 問題に取り組んでいきたい。」


池田章子 長崎市議会議員

「新型コロナで解雇や雇止めが6万3千人、もっと多くの人が実際にあっている。 大半が非正規雇用
 で、働く人の4割が達している社会がオカシイ。 使用者に都合がイイ働き方を見直さないといけない。
 BSL4施設の建設にあたり、学術会議からも地域住民と合意の提言が出ています。 政権の意に沿
 わない人を排除する事は許されない。 国と長崎大学は無視して進めています。 私たちの暮らしに
 大きく関わります。 地区労のみなさんと取り組んでいきたい。」
 
長崎地区労 書記長 (全国一般長崎地区合同支部 書記長)
「2019年度の一般経過報告の審議・承認と、2020年度の第1号議案提案・運動方針(案)に、第2
 号議案提案・会計予算(案)の討論、採決を順に行っていきます。 2020春闘は中小で勝ち取った
 組合もあるが、特に交通関係は厳しい結果となった。 労働組合が弱体化している。 労働者として
 の学習が必要で、労働講座をやっていきたい。 労働組合とは、会社と交渉して闘わないと、何の意
 味もない。 苦闘している組合と連帯し支援して、未組織の支援連帯もやっていきたい。」


長崎地区労 会計監査 (九州労働金庫労働組合 長崎支部長崎分会)
「決算及び会計監査報告。 長崎市職労と西海市職の3名で会計監査を実施し、会計帳簿と証拠
 書類を照合の結果、決算書のとおり相違なく、適正かつ正確に運用・会計処理がなされています。」


2020年度の第1号、2号議案(運動方針と予算)を提案、議案討論後に拍手で採択された。
5つの組合から闘争報告が行われた。
国鉄労働組合 九州地区本部 書記長  
「JR九州です。 33年前に分割民営化され少数となりました。 災害復旧でローカル線の廃線が危惧
 される。 新たな鉄道を引かずBRT、バスによる復旧。 長崎駅も改札口の外にトイレがない、浦上
 駅も下りエスカレータがない等、制度政策要求していきたい。 職場を良くする為、闘うしかない。」


西海市労働者協議会 議長
LCAC夜間航行訓練への抗議集会への参加、ありがとうございます。 マイナンバーカードの強制が
 進んでいる。 自治体職場では一方で推進だが、大きな問題。 反対の取り組みを地区労でお願い
 したい。 住みやすい町作りへの運動、勤労協の活性化も取り組んで頂きたい。」


長崎県職員連合労働組合長崎支部 副支部長
「県庁で実施している、憲法と平和を考える集会への参加ありがとうございます。 第3水陸起動団の
 組織予定候補地に手を挙げた自治体があります。 地域の活性化という安易な考えはとんでもない。
 危険性を伴う配備に反対し、他地区とも連帯して取り組みをやっていかないといけない。」


全国一般長崎地区合同支部 副委員長
「闘いの基調を強化していこうと、世の中の不条理に労働者としての立場をどれだけ持っているか。
 石木ダム反対闘争では、強制収容する法律を盾に、知事は丁寧に説明すると言って出てこない。
 食と緑は大きな課題。 こういう闘いが起こっている事に労働組合は声を上げていく必要がある。」
 

長崎バスユニオン 書記長
「中央労働委員会へ闘いの場が移り、福岡高裁でも争っている最中です。 バスユニオンがいない職
 場にしてほしいと言う嘆願書に、関りがない人の名前が書かれ、長崎地裁の裁判で争っています。
 まだまだ闘いは続く、団結してがんばるので、ご支援をお願いします。」
  
長崎地区労 青婦協 事務局長 (九州労働金庫労働組合 長崎支部長崎分会)
「大会宣言(案)を読み上げます。 私たちは第77回定期大会を開催し、平和・民主主義、生活と権利
 を守る闘い、反戦・反安保・反核・脱原発、憲法改悪阻止の闘い、労働法制改悪を許さない闘いと、
 争議組合への支援、政治闘争に全力をあげて闘い抜く運動方針を決定した。」


大会スローガン確認を議長団が行い、役員改選を選挙管理委員長が読み上げた。 
長崎地区労を今期で退任する執行委員1名があいさつを行った。  
新年度の執行委員たちが勢ぞろい。 代表して地区労議長があいさつを行った。


長崎地区労 副議長 (長崎バスユニオン 執行委員長)
「私たちの目指す社会像に何が必要か。 コロナで解雇者のほとんどは労働組合に加入していない。
 非正規が真っ先に切られている。 平和で安心して暮らせる社会の為には、そういう人たちに目を
 向けて取り込まないと実現できない。 職場に持ち帰り、みんなで生活向上を前進したい。」


議長団と大会役員及び書記解任。 最後に参加者全員で団結ガンバローを行って、第77回定期大会
は終了しました。 コロナ禍ですが、多数の参加ありがとうございました!