第46回長崎地区労 春闘討論・学習会


日 時 2017年1月28日(土)13:00〜 29日(日)
場 所 国民宿舎くじゃく荘 (長崎県東彼杵郡川棚町)
参加費 懇親会と宿泊は別途、学習会のみ無料


主 催 長崎地区労
長崎地区労 副議長
「主催者あいさつの後、記念講演に移ります。 2017春闘の提起をして、特別報告の後に各組合の
 課題を共有したいので、順に報告をお願いしたい。 終了後、懇親会を行います。」


長崎地区労 議長
「いよいよ2017春闘の始まり、経団連は毎年厳しい先行き不透明だと逃げ腰。 定期昇給がある所
 は2%、ない所は4%の要求でいいのかと思っております。 日々の生活に月いくらいるかで、何%
 必要か上げないといけないかとなる。 私は教員になる前は民間企業にいました、中小との格差を
 開かせたのは企業であり政府。 日本中がサービス精神に溢れていて、できなくてもどうにかしまし
 ょうと引き受け、サービス残業に慣れている。 働き方や労働時間の問題、討論していきたい。」
長崎県教職員組合 執行委員長 『アベノミクスを女性労働者はどうみているのか』
「安倍政権が女性活躍の数値目標を掲げていますが、過去の政権が使ってきた数字です。 子育て
 は女性の仕事だと思っていて、男性の念頭がなくズレていると思いました。 自民党の男女共同参
 画を議論したとき、男性優位の社会で女性は家庭貢献とする保守系の議員が多い。 女性は家庭
 での働き方となっています。 政治経済の中枢は男性ばかり、女性議員も少ないので半数になると
 変わります。 日本は世界でも先頭の少子高齢化、1億人切る人口減少に直面しています。


 長時間労働で、なかなか休めないとか貧困で子どもが産めない。 女性に押し付けであり出産を困
 難にしています。 労働力人口減少で女性を経済面からも利用しようとしている面があり、女性の活
 躍が解かっていない。 2011年の男性の育休は2.6%でほど遠い目標。 日本経団連の女性活
 躍アクションプランは女性の福利厚生が目的でなく、企業の経済的向上しか念頭にありません。 
 育休や介護休を男性が取ると出世から脱落すると言われる。 1997年に専業主婦の世帯と、と
 も働き世帯は逆転しました。 標準世帯と言われる世帯が、どんどん少なくなっている日本。 


 出産後に職場復帰しても非正規の職しかなく、やり直しがきく社会であってほしい。 保育所も少な
 く働きたいのに働けない女性も多い。 シングルママの世帯も増加していて、離婚後に養育費を払
 わない男性も多く、安心して子育てできる支援や制度が必要です。 ドイツは養育費の前払いや児
 童手当や無償の公的保育など手厚い支援があります。 女性は以前から低賃金や差別賃金だった
 が、いずれ結婚するからと問題にされなかった。 保育士や介護職、図書館など女性がずっと働いて
 きた職場は安い賃金が多い。 女性は定年まで働いても、男性と同じ賃金に達しない。

 
 日本で長時間労働が多いのは、長く職場にいる方がよくがんばってると思われるから。 生産性を
 無視したのが原因。 女性は働き、限られた時間で食事を作りながら洗濯をこなすなどしています。 
 長時間労働が無くなれば保育士不足も解消し、時間に対する生産性が上がれば業績も上がります。
 夫の転勤で妻は退職するので、年功は男性が有利。 育児はずっと続くものではない、フレックスタ
 イムで不利にならない、働きやすい労働環境を。 女性に働きやすい環境は男性にも働きやすい。
 将来に向けて女性の生き方、仕事も家庭も充実できる政策を進めていく必要があります。」 
長崎地区労 書記長
「2016年の妥結状況は、地区労の各組合でベアの獲得は前年比プラスになっている所もあるが、
 要求書の提出ができない所もありベースアップなしの妥結もある。 アベノミクスの景気回復は、
 一部の企業だけで地方には広がっていない。 春闘は組合の存在意義が問われる闘い。 
 春闘は大手中小と続き、民間の賃上げを見て公務員となり、労組の春闘結果が最低賃金の改定
 基礎となる、働く者にとって大切な闘い。 労組が先頭に立って闘うのが重要、方針を提起したい。」


石木ダム建設絶対反対同盟 (石木川まもり隊
「地権者とも呼ばれ、この川棚町に住むひとりです。 報道されていますが、石木ダム建設予定地
 は中心部から4kmの石木川にあります。 55年前から計画があり、当初から反対してきました。
 当時、ほとんど9割が反対でしたが上流は移転して分裂し、現在は水没予定地の13戸が反対し
 ています。 アメリカの企業パダゴニアも支援してくれて、阻止行動には県内から来てくれます。 
 長崎県が造ろうとしていて、ダムを造らんが為の水の需要予測と実績はかけ離れてグラフ自体が
 おかしい。 現在、人口も減り水の使用量は減っている。 100年に1度の洪水に対し造ると言う
 長崎県。 裁判闘争で12人の弁護士が支援してくれています。 私たちは生まれ育った地に住み
 続けたいだけです、必要のないダムの為に私たちが犠牲になる必要はないと反対しています。」
 
長崎県職員連合労働組合長崎支部 支部長
「国を100とするラスパイレス指数で長崎県は全国で40位に下がっている。 2017春闘の取り組
 みは、3%の賃金カットを一般職員に波及させないよう取り組みたい。 要求書の中身は生活維持
 と改善が基本となっています。 確定交渉の中で求めていきたい。」


長崎市役所職員労働組合連合会 書記次長
「市に4つの総合事務所を置き、職員が出かけるというが行政改革で職員が足らない状況で、職員
 への説明も足りず一方的。 研修期間も足りず、職場が変わる職員にも不利益にならないように、
 住民への行政サービス低下にもならないよう、交渉していきたい。」


西海市職員組合 副委員長
「2005年4月に合併し、職員を減らす計画でだいぶ減っているが行事は増えている。 臨時や非
 常勤で対応しているが常時、継続雇用している現状。 臨時の賃金処遇改善を求めているが、改
 善できていない。 多くの非常勤に組合に入ってよかったと思うように特化して交渉しています。」
 
長崎県タクシー労働組合 書記長
「ライドシェアの問題で、ロンドンやアメリカでタクシー会社が無くなってしまった。 ライドブッキングと
 呼ばれ、公共交通機関でないので登録も自己申告のみでレイプ事件が多い。 白タク行為が問題、
 タクシーは乗務員登録の認可制度で安全。 水際で排除したいので署名のご協力をお願いしたい。」


九州商船陸員労働組合 副委員長
「会社が職域の変更で賃金コストを下げようと強制的に進めています。」


長崎衛生公社労働組合 執行委員長
「クリーンながさきになり5年。 下水化に伴い仕事量の低下で会社から提案され、組合側も減車を
 合意して、し尿運搬業務を行っている状況です。」
 
全国一般 長崎地区合同支部 副委員長
「本日は水道受託や長崎菱光も参加して、1人加盟の方など生活と権利を求めながらがんばってい
 ます。 浜町に行ったら好文堂書店に協力頂きたい。 長崎県は9番目に人口流失が多い、働きが
 いなく県外に出ていっている。 腕章をつけた長崎バスユニオンに声かけをしていきたい。」


長崎県建設産業労働組合 副委員長
「常用雇用の左官職人さんと、1人親方さんの中小建設業者が加盟して日給月給で仕事をしています。 
 仕事を探して賃金を上げる運動で、1日休むと収入がなく日当だけでボーナスはありません。 長崎
 市のリフォーム助成金で、建設長崎の職人さんを使うと10万円の補助がでます。」


郵政産業労働者ユニオン 長崎中郵支部 青年部長
「正規と非正規で同じ仕事をしても待遇がまったく違います。 年末年始も1日1万の手当がつきませ
 ん。 誤配などでランクが下がり10%賃金カットなどあります。 郵政に働く非正規社員の正社員化
 と均等待遇を求める要請署名に、ご協力をお願いします。」
長崎バスユニオン 書記長
「有休も必要な時にとれず、乗務員の健康が脅かされている。 労働条件の不満で早期退職者が増
 えたのも原因。 乗客の安全輸送も脅かされるので、2017春闘は職場環境の構築を闘う方針とし
 ていきたい。 まだ闘争も続いているので、各組合のみなさんのご支援をよろしくお願いします。」


自治労長崎県本部 青年部長

「自治労の青年女性部では赤手帳に毎年10月の賃金支給日から1ヵ月、家計簿のようにつけて職場
 実態を記録して、サービス残業や時間外労働など書いて集約しています。 今の生活に賃金が達し
 ているか仲間と話し、要求する取り組みをしています。 決められた範囲でしか時間外がつけられな
 いなど、月100時間超える仲間もいて人員削減による業務の増加が、サービス残業になっています。
 6月に時津町で民間や中小も含めて青年女性で平友祭を開催します。 学習会や交流を通じて、お
 互いの職場実態に賃金や労働条件の気づきがでます。 意思統一を進め運動を取り組みたい。」


最後は参加者全員で団結がんばろうで終了し、懇親会が開催されました。
  
翌日、石木ダム建設予定地(長崎県東彼杵郡川棚町岩屋郷)のフィールドワークが行われた。 
治水は付け加えられたもので、国からの補助金を取り入れている。 水没予定地に13世帯60名近
く住んでいる。 土地建物の強制買収の手続きが審議中で、全国でも人が住んでいる所の強制収容
は初めてで、最終的に強制収容されてしまうという。 毎年5月末には石木川ホタル祭りが開催。