第5期・労働講座 第1回


日 時 2015年12月17日(木)18:00〜19:30
場 所 長崎地区労働福祉会館・2F大会議室


主 催 長崎地区労
全国一般労働組合福岡地方本部 執行委員長 『労働組合の任務と課題』
「北九州での中小の労働組合運動について話していきたい。 一昨年にNPO法人労働者相談センター
 を立ち上げ、労働相談をしています。 今、高齢者向けのブラック企業があり、65歳まで働かせるので
 一番低いのは年間100万で雇用保険や社会保険なし。 高齢者雇用安定法は低賃金でも違法になら
 ないと、生活保護費より低い金額でも違反にならない。 深刻な問題で法律が間違っている。 
 定年を伸ばしなさいという法律で、再雇用で低賃金を提示され泣き寝入りで辞める人も多い。


 労働相談に来た方は労働組合を知らない。 賃金や労働条件は経営者に言われたら仕方ないと思っ
 ている人が多い。 働きやすい職場とは経営者に対し、組合を作ってストライキを打ち出し、労使対等
 でできる。 労働者が主人公で働いているから会社が成り立つ。 会社はスト対策を取るが2〜3回
 やられると経費もかかるので、要求を進めざるをえなくなる。 昔はストしたら逮捕され民事で損害賠
 償されたが、対等になるよう労組法など勝ち取っていった労働組合の歴史がある。 このような学習
 会をしないと、労働者の考え方は経営者に毒される。 経営側に言われれば仕方ないとなり、ストライ
 キや緊迫した団交すらできなくなっているから、学習が必要なんです。


 全国一般福岡では統一団体交渉をしています。 経営者を一カ所に集めて、各職場の分会長が闘う
 決意表明を行い、一斉に出していく。 企業の枠を超えて地域の労働者が集まり、一同に行うと各組
 合は1人でなく横の連帯で団結が強まります。 統一団交を参考にして頂きたい。 一部上場企業ほ
 ど非正規が進んでいる。 ひどい所は正社員が3分の1もいない。 労働相談も非正規が多くなり、犠
 牲になった人が止むをえず組合を作っている。 新卒で中小零細に勤めると3年以内での離職率が高
 く、倒産した人も多い。 大企業でも倒産するし、偽装倒産もある。 大半は労働者に責任はなく経営
 者の放漫経営が多い。 労働組合がある所の方が倒産は少なく、ストをした会社は長く続いている。


 アベノミクスと言われるが10年前に比べ労働者の平均年収が50万くらい下がり、非正規は4割で格
 差が広がっている。 労働法も改悪されたので、今後3年で人を変える事で解雇が相当出てくる。 
 ブラックバイトがひどく増えて深刻です。 地方から大学へ進学した学生は、家からの仕送りが少ない
 と居酒屋などでバイトをする。 辞めれないのを知っているので経営者はコキ使う。 大学卒業で借金
 を抱えている人も多い。 アメリカでも同じ状況で兵役についたら免除される。 ボーナスも出て借金が
 チャラになるなら、日本でも自衛隊に入ってしまうようになる経済的徴兵制を危惧しています。


 県評や地区労が全国一般を支えてやっていましたが、福岡でも地区労は解散し少ししか残っていない。
 今は連合の中でいろんな組織があり、わかりにくいが昔は闘う労働組合の総評と経営者一体の同盟と
 わかりやすかった。 連合になって産別自決なので、自分たちの組合でやらなくてはいけなくなった。
 ストライキで地域の他の組合を支援したり、地域で絆を深めるのが地区労だった。 今の連合では繋が
 りは無くなった。 別々にやるのではなく結集して闘いの現場に他の組合から応援に行き学ぶのが大事。
 連合の役員は2年から6年で変わる。 ストライキもやった事はないし、組合結成し作った事もない役員が
 多い。 地域でひとつの団結をつくり、お互いの闘いを学ぶ事が労働運動の再構築に繋がる。」


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