長崎地区労 前書記長 『労働組合の必要性と労働者の権利』
「長崎の労組として
労働運動の父、高野房太郎を知っていてもらいたい。 長崎は労働運動にとっても特別。
労働組合法・第3条〜労働者とは職業の種類を問わず、賃金・給料などの収入によって生活する者。
憲法28条で労働基本権、団体交渉する自由、ストライキの自由が労働組合は法的に保護されている。
賃金をあげろなど要求をまとめて会社に出す。 労組がなく1対1だと脅迫にもとられるが、労組だと、
団体交渉に応じる義務が会社にある。 ストライキして会社は損害をこうむっても損害賠償できない。
ストライキの場合、組合員のスト権一票投票し、過半数をとらなければならない。 労組をつくっていなければ
泣き寝入りでやめていく事が多い。 闘わなければ、労働組合がなければ解雇や不当配転など権利を守れない。
労働組合の結成は、届出、登録、認可等必要ない。 社長がオレは許可してないなどと言うが、作るのは法的
に自由。 雇用と賃金、生活を守るため団結して闘うしかない。 資本家に対する対抗手段が労働組合。
職場の要求をまとめ、団交し総括をきちんとやろう。 団体交渉は労使対等で強力に、労使合意したら必ず
労働協約として残そう。 地区労、中小共闘で交流を深め、企業内的な考えから脱皮し広い視野で考えよう。
日本の労働組合の組織率は全体で18.5%。1000人以上は46.5%だが、99人以下の所は1.1%しかない。
電力・ガス・水道は46%、公務員は43%ある。 卸・小売は12%で宿泊・飲食だと3.8%になり、医療・福祉
だと4.1%で、組織化しなければならないところは、いわゆる非正規雇用・中小企業と言える。
フランスだと90%、イタリアは80%でドイツは62%あり、日本の労働組合の組織率がこれでは、国民生活や
政府の基本政策に対して、労働組合の影響力は極めて低い。 労働者が社会の主人公、団結こそ労働者の武器。
あらゆる分断に負けないようにしよう。 大企業と中小、正規と非正規、公務員と民間、現役世代と年金世代。
1%の人間に富が集中し99%の貧困を作りだしている事を見抜こう。 今回の選挙の結果、格差がさらに拡大
することは間違いない。 やはり労働組合と労働者の団結がより重要な時代に入っている。
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