長崎バスユニオン2019春闘ストライキ 
始発からスト突入〜最終まで


日 時 2019年3月20日(水)13:30〜集会
場 所 長崎県勤労福祉会館・4F会議室


主 催 長崎バスユニオン
長崎バスユニオン 書記長
「春闘交渉で会社側から前向きな回答は示されず、交渉は決裂しました。 始発から最終まで全面ス
 トライキ突入し、集会を始めます。 不当処分で4人が遠方へ転勤になり、ひとりが疲労で通勤途中
 の交通事故が起きた。 明日は第5回口頭弁論、10時から長崎地裁前で門前集会を行います。」


長崎バスユニオン 執行委員長 (長崎地区労 副議長)
「春闘交渉で、会社は昨年より賃上げしてきました。 しかし他の4つの要求である、57歳で賃金2割
 カットの廃止、60歳以降の賃金手当格差の是正、嘱託制度の廃止、定期昇給制度の新設について
 の回答はなく、やむをえず終日の全面ストライキに突入しました。 年間休日も団体交渉してきまし
 たが、今年4日増えるがシニア運転手にはつかない。 乗務員不足の中、高齢者に多く働けという
 のか。 今回の春闘で年休は同じように合意したが、大手組合は要求もしていないのに会社が回答
 している。 再雇用者についての差別、年齢による差別、同一労働同一賃金を求めていきたい。」
長崎地区労 書記長
「65歳まで働く時代に、57歳になってイキナリ賃金2割カットはありえない。 昭和時代の協約。
 バスユニオンは労働協約も結んでいない。 同一労働同一賃金の差別をされているが、粘り強く闘
 っていきたい。 ストをさせない為に、会社は4年前の賃上げ実績までHPに載せている。 2019
 春闘で労働組合が闘った結果が、最低賃金の改定基礎となるので労働者全体に波及する。 中小
 は定期昇給がない所が多く、しっかり勝ち取り最後の一組合が決着するまで支援していきたい。」


自治労長崎県本部 書記長
「自治労には長崎県営バスと佐世保市営バスが加盟しています。 3月末で佐世保市交通局が廃止
 になる。 渋滞緩和の為、競合バス路線を1社が望ましいとなった。 佐世保市長に申し入れしたが、
 行政の関わりが無くなると、赤字路線は撤退する。 誰が住民の足を守るのか、行政が関与しない
 といけない。 大阪で橋本市長になり、大阪交通局の賃金が下げられ、全国的に交通部門の賃金
 が下げられてきた。 全国的に運転手の確保も難しい状況で、大型2種免許の人に相応の賃金を
 出すのが筋。 人手を確保するには賃金を上げるしかない。 結婚年齢が遅く、57歳でも扶養して
 いる子どもがいる時代。 今の労働者の生活実態を見て、考えていかないといけない。」
  
坂本 浩 長崎県議会議員
「昨日のNHKニュースでストが放映されていました。 かつて賃上げ交渉は100円200円でもストを
 やっていた。 57歳で2割カットや60歳以降の賃金差別など、今回のストライキは意味がある。
 正規と非正規で賃金カーブの差が出る。 議員という立場で格差是正の取り組みにもがんばりたい。」


池田章子 長崎市議会議員
「57歳で2割カットに驚きました。 同じ年齢でも夫婦2人じゃなく、まだ子どもが大学生でお金が必要
 な人はイッパイいます。 同じ働き方で差別は不条理。 労働者を部品のように扱った結果の待遇。
 昨年より高い賃上げも、これまで闘ってきた成果。 みなさんの運動に学びながら応援していきたい。」


郵政産業労働者ユニオン長崎中郵支部 特別執行委員
昨日の郵政スト集会に、各組合からの激励参加が力になりました。 ストで何が変わるかと言われる
 が、ストを打ったから郵政7万人の非正規に扶養手当が取れた。 闘っているから権利が勝ち取れて
 いる。 人は生まれながらにして自由であり、権利において平等だというのが現代社会の基本。 
 ’60〜’70年代に総評の労働組合が闘い続けた権利と財産を、連合が結成して30年で食い潰して
 きた。 非正規との賃金格差が3倍になり、労契法20条裁判が始まり勝ち取りました。 郵政ユニオ
 ンが闘った結果なのに、JP労組が要求し勝ち取ったとしている。 ストで何が悪いか!バスを定時運
 行する義務は会社にあり、個人の労働者ではナイ!運行できない労働条件しか提示できない会社に
 責任がある。 連合に反旗を翻し30年。 長崎バスユニオンは全国の労働組合の希望です。」
  
長崎県タクシー労働組合 書記長
「60年続いた、各タクシー会社の労働組合をまとめた春闘統一交渉。 個別の春闘になる中で、みな
 さんのストライキに勇気が湧いてくる。 2019春闘を私たちも共にがんばりたい。」


長崎地区労 前書記長 
「私たちがストをしても働く人は憲法で守られている。 憲法28条に勤労者の団結する権利、団体交
 渉に団体行動の権利が保障されている。 公務員のストライキが規制され弾圧された事がオカシイ。
 この30年でストライキが減り、全国的にほとんどナイ。 ない事が異常、労働組合がおかしくなって
 いる。 ストで1日の賃金が入らない、家族と話さないとケンカの元になる。 言う事を聞かない経営
 者との菱光闘争は3年8ヵ月で決着した。 どんな闘争でも決着をつけないといけない。」


最後に参加者全員の団結がんばろうで、ストライキ集会は終了しました!