言 論 な が さ き Web 講 演 会
菅政権の課題と解散総選挙、野党共闘の行方


日 時 2020年10月31日(土)14:00〜16:15
場 所 長崎県勤労福祉会館・3F大会議室


主 催 言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会
 
言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会 司会
「本日の講演会はコロナ禍で、初めてのオンライン講演です。 講演後の質問受付は、オンライン参
 加の方はチャットで送って頂き、会場参加の方は挙手で受け付けます。」


言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会 会長
「Web参加のみなさん、会場に直接参加のみなさん、ありがとうございます。 日本学術会議の問題
 で映画『華氏451』を思い浮かべた。 451度は紙が燃える温度、未来は政府が書物を持たせる
 事を禁じている。 そういう社会に日本が近ずきつつある。 菅首相の『政治家の覚悟』、改訂版の
 本では、議事録についてゴッソリ削除されている。 菅政権の正体と政局の行方をご清聴下さい。」
脇さん (元朝日新聞 政治部次長)
「長崎で2年間勤務していた時に、全国の市民運動の手本となっている、言論の会に参加しました。 
 北朝鮮では権力者への批判は許されない。 批判できる国は素晴らしいが、今や日本は全体主義、
 批判が許されない民主主義。 より良い社会を求め批判します、批判しないと停滞します。 
 菅首相が、日本学術会議の任命拒否は、政府への批判を封じるものです。 学術会議の規定は法
 律として、蔑ろにできないのであります。 菅さんは安保法制に反対したのが気に入らないのでしょう。


 御用学者を集め、政府に都合のイイ官僚主導の政策では発展しない。 右派勢力は分断と対立を
 深める。 批判を封じ込めるデマが拡散され、論点をすり替える。 政権が組織した運動にも見えま
 す。 菅さんの答弁は場当たり的、不用意に難しい問題に手を出してしまった。 これほど学者が猛
 烈に反発すると思っていなかったのでは。 アメリカでは同じ組織に200億円の研究費。 民間が
 やればいいと言うが、民間は製品化できるモノ以外の学問に金を出しますか。 アベノマスク260
 億円ですよ、むしろ足らない。 私企業は役立たない勉強はできない。 公的な資金提供の必要は


 ある。 学術会議に入っても、年度の後半は出張旅費がでない。 学者たちは弱いと思っていたが、
 腰を据えて闘っている、メディアもそうなくてはいけない。 菅さんは対立と分断でメディア支配し手
 なづけてきた。 大手ばかりでなく、フリーランスや政治評論家も従わせる存在なのです。 官房機
 密費でのメディア対策の不気味さ。 メディアに対する不信感、どんなに政権批判しても、影響を保
 たなくなる。 市民への信頼をメディアはよく考える必要がある。 マスコミは、安倍の闇を暴かない
 のかと、マスコミを十把一からげにするのは乱暴。 産経・読売・NHKと、朝日・毎日・東京に多くの


 地方紙を、一緒くたに論じるのは違う。 政治を批判する時に、自民・公明・立憲・共産・社民を、政治
 はけしからんとは乱暴。 マスコミの後輩を見るとだらしないと思うが、懸命に闘い素晴らしい記事も
 ない訳ではナイ。 そんな時はTELや手紙で激励してもらいたい、お褒めの言葉で舞い上がる。 
 私も、たまにファンレターが来ると舞い上がった。 多くのメディアは経営的に厳しい。 人員削減に
 追い込まれ、記者が少なくなると紙面は劣化する。 新聞を取って、支えて頂きたい。 
 

 菅さんは公明党・創価学会と太いパイプがあり、日本維新の会とも通じ、権力基盤は弱くないが、
 党内で波乱の兆し。 憲法改憲への意思は薄い、憲法99条の立憲主義をまったく理解していない。
 野党の弱体化で明日にも解散を打つ、闘いの時期を敵側が決める不利なルールで闘わなくてはい
 けない。 来年10月までに総選挙はある。 立憲と国民の合流で、野党共闘は大きな一歩。 連合
 による共産党の排除や、令和と組めないとかは封じ込めて頂きたい。 新しい立憲民主党は新鮮味
 に欠け、連合内の同盟系の分裂、原発政策を巡る対立は、合意を図るべき。 野党は政権構想を打


 ち出せていない。 政策を打ち出せないのはナンセンス。 政権交代でこんな実現があると示さない
 と見えてこない。 せめてお品書きくらい財源とセットで示してもらいたい。 社会党は衰退の道を辿
 り、社民党も大きな節目を迎えるが、480の地方議員と1万2千人の党員がいます。 
 政権の中枢にいた小沢一郎さんと中村喜四郎さんが、法律を無視した秩序崩壊は許せないと、田中
 角栄さんの愛弟子2人が揃って、野党で政権を倒そうとは想定外でした。 日本の政治は相当深刻。
 右派のみなさん、本当に今の政権でいいのかと。 保守本流の権化みたいな人がいる事を受け止め


 てください。 田中政治は、国民の生活が豊かになるのは利益誘導で、理念だけじゃ選挙にならない。 
 枝野さんも、福島さんも学習してもらいたい。 原発事故の汚染水が蓄積する中、国際的なウソと金
 で誘致した東京オリンピックは本当にできるのか。 フランスの感染拡大で、足を運ぶのか。 経済
 のカンフル剤になるのかも幻想。 町内で苦しんでいる時、他所から呼んで夏祭りしますか。 
 大手マスコミはみんな五輪のスポンサー。 辞めるなら早く打ち出すべき。 コロナで局面は変わっ
 た。 苦しいが、新たなビジネスを考えていかないといけない。」




言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会 幹事
「今回、初めてのオンライン講演会を、実験的に手探り状態でやりました。 安倍政権を終わらせよう
 とやってきましたが、今度は陰湿な菅政権。 これからも言論の自由を守っていくには政権交代しか
 ない。 あゆみを止める訳にはいかない。 次回もZoomで多くの参加を呼びかけたい。」


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