被爆74周年原水爆禁止世界大会
長崎大会 開会総会



日 時 2019年8月7日(水)15:30〜17:40
場 所 長崎ブリックホール・大ホール


主 催 被爆74周年原水爆禁止世界大会実行委員会
池田章子 長崎市議会議員 (司会/長崎大会実行委員)
「原水禁長崎大会を開催します。 ステージでの手話通訳は、ろうあ協会のみなさんです。 まず始め
 に黙とうを行います… 核兵器禁止条約を日本政府は批准すべきです。 憲法でなく政治を変えよう。
 核も戦争も原発も基地もない原水禁運動を、推進してまいりたい。」


第21代高校生平和大使
「微力だけど無力じゃない、今日は100名を超える高校生が全国から集まってます。」
「ノルウェー・オスロで若者同士でこれから一緒に地球の未来をより良いモノにしたいと交流しました。」
「韓国訪問しました。 日本とは文化も違う、対話を通じて平和への第一歩に繋がります。」
「フィリピン・マニラを訪問しました。 これからも活動に積極的に参加したいです。」
「ローマ法王に謁見し、世界平和の活動を続けなさいという言葉。 私たちの活動は間違っていない
 と励まされました。 平和大使としての自覚を持ちがんばっていきたい。」
原水禁 世界大会実行委員会 事務局長
「原発は市場での競争力を失っている。 破綻した技術に頼る限り事故は起きる。 再生可能エネル
 ギーを開発すべき。 安倍政権は電力会社と一体となって再稼働を進めています。 経団連は原発
 の新設の要求をしています。 市民の安全や日本の将来をどのように考えているのでしょうか。
 彼らは国を亡ぼす、国益を顧みないと言っていいでしょう。 原発事故はなかったかのように切り捨
 てられる。 国は事故の責任を認め、被爆者と同等の法整備を求めていきたい。 原水禁は核絶対
 否定を運動の基準としてきました。 政府に批准を求める1千万署名をスタートし、全力をあげます。」


福島県平和フォーラム 副代表
「7月22日に原水禁福島大会を行い、全国の反核・脱原発の運動に繋げて参りました。 福島では
 原発全基廃炉が決定し、運動の成果。 大きな一歩を踏み出す事ができた。 汚染水の海洋放出
 は絶対に認められない。 使用済み核燃料の問題。 モニタリングポストの撤去、福島産米の全数
 から抽出検査に、汚染土壌の公共利用。 このような動きに反対し、声を上げ続けていきます。」 
多長被爆体験者協議会 会長 (第二陣原告団長)
「私たちは12km圏内で被爆しても、旧長崎市外は被爆者でなく被爆体験者と差別された。 
 長崎地裁に2011年6月に提訴し、裁判を起こしました。 福岡高裁の国側についた判決はヒドイ。
 最高裁に上告しております。 全国のみなさん、ご支援ありがとうございます。」


多長被爆体験者協議会 第二陣原告団
「当時10歳で5年生。 ピカッと光り、家全体が揺れガラスが割れ家具や仏壇が倒れました。 黒い雨
 が降り干していた梅に灰が積もり、井戸には灰が入った水。 放射能など知るよしもなく、姉は髪が
 抜けて下痢と歯茎からの出血。 病院にもいかずほったらかし。 食べ物がなく梅は食べ続けた。
 こんな私たちを救済して、こんな想いをする人をつくらないでほしい。 最後の被爆地で闘いたい。」


田上富久 長崎市長
「核兵器禁止条約を昨日、オリビアが批准して25ヵ国。 条約ができた事は希望のひとつだと思います。 
 市民社会の力を信じて、明後日の式典の中でも呼びかけたい。 あきらめず、みなさんとともに目指し
 ていきたい。 被爆者のいる時代の終わりが近づいています。 次世代にどう伝えていくか、みなさん
 とともに目指していきたい。 それぞれの町で、周囲の人に発信して頂ければと思います。」
第22代高校生平和大使
「8月17日に国連欧州本部を訪問します。 23人全員の決意表明をします。」
「福島県より参りました。 原発事故から8年がたち不安な面を世界に発信したい。」
「長崎で始まった署名が全国17ヵ所へと広がり、被爆地の声を発信していきたい。」


高校生1万人署名活動実行委員会
「署名は2001年に長崎の高校生から始まり、スイスの国連で永久保存されています。 
 テーマソング、『この声をこの心を』歌わせて頂きます。 歌詞に注目してお聞きください。」


第35回反核平和の火リレー参加者のみなさん
「リレーが7月24日から8月1日にかけて県内一周一部佐賀県を含めて548人のランナーで、核も
 原発もいらないと訴えて走りました。 今後も40年、50年と武力に頼らない世界を繋いでいく。」
「平戸市で教員をしています、初めての参加です。 多くの人と関わって良いものだと感じました。
 いろんな人に平和を考えるキッカケになったと思います。」
「今年も暑い中のリレーでした。 この活動を続け、平和への想いを繋いでいきたい。」
原水禁長崎大会合唱団と一緒に参加者全員が、『原爆を許すまじ』を全体斉唱しました。
最後に合唱団が『青い空は』、『夾竹桃のうた』、『折り鶴』、『青い地球を』をメドレーで歌って参加者を
送り出し、原水禁長崎大会の初日は閉会です。  
原水禁世界大会 実行委員長 (原水爆禁止日本国民会議 議長)
「核兵器はこの地球上にただの一発もあってはならない。 終末時計は2分前を差して危機的状況。
 唯一の戦争被爆国の我が国の政府に、核兵器禁止条約の署名・批准を求める。 被爆者の想いを
 受け止めてもらいたい。 核のない世界へ向けて努力すべき。 被爆体験者問題に、政府は責任を
 持って対応しなければなりません。 火山国、地震国で、原発に絶対の安全はありません。 
 原発・沖縄・憲法と全ての闘いに向けて、みんなでがんばりましょう。」


クラウス・ミンドラップさん (社会民主党 ドイツ連邦議会議員) 
「原子力エネルギーの対応は国によって異なります。 ドイツは段階的に廃止、システムを変える絶好
 の機会。 ウランを安価なエネルギーとして発電してきましたが、これからは放射性廃棄物として残り
 ます。 ドイツでは最終処分場で国営企業を設立しましたが、解決方法は見いだせていません。
 再生可能エネルギーは気候変動にも恩恵を受けます。 何が正しいか、ともに歩んでいきましょう。」