第37回部落解放長崎地区共闘会議 定期総会
主 催 部落解放長崎地区共闘会議


第26回狭山事件を考える長崎市民の会総会・学習会
主 催 狭山事件を考える長崎市民の会


日 時 2022年12月20日(火)18:00〜19:30
場 所 長崎地区労働福祉会館・2F大会議室
部落解放長崎地区共闘 副議長 (長崎市人権教育研究会 会長) 
「部落解放長崎地区共闘会議の総会をただいまから開催します。 総会後に学習会を行って引き続き、
 狭山事件を考える長崎市民の会の総会を行います。 小学6年生の社会科の授業で日本国憲法の
 学習を子どもたちにさせています。 基本的人権の尊重をはじめ、3つとも危うい状況にあります。 
 意識しないとダメで学習の大事さ、うちのクラスでは部落問題の学習も取り組み、話をしていきたい。」


部落解放同盟長崎県連 書記長
「被差別部落を勝手に撮影して動画に出しているので、ネット上の削除を求める署名をしています。
 子どもが動画を検索して見て、学習会で話を聞いてそうではなかったと。 正しい教育が大事です。
 大会議長として議事にもとづいて総会の進行をさせて頂きます。 主催者あいさつの後に、執行部か
 ら経過と決算報告、運動方針案と予算の提案をお願いします。 質疑応答と質問の時間をとります。」
 

部落解放長崎地区共闘 議長 (長崎地区労 副議長)
「コロナ禍で具体的活動が展開できなかった。 いのち・愛・人権も3年連続して開催できず、人権を
 考える映画会を開催しました。 ウクライナ侵攻で戦争が身近な脅威となった。 軍事費を2倍に
 するという暴挙を許してはならない。 部落の解放なくして労働者の解放なし。 労働者の解放なく
 して部落の解放なし。 あらゆる戦争策動に反対し、人権を確立させる社会を目指していきたい。」
部落解放同盟長崎県連 執行委員長
「狭山事件、第3次再審請求書を提出。 みなさんに解放新聞の号外を配っています。 石川さんの
 弁護団は事実取り調べの請求を出した事について、証人尋問の実施を求める事が書かれています。
 東京集会で、全国署名の半分を提出しました。 弁護団としては2月まで全国20万署名を集め、
 裁判所に提出しようとしています。 署名のご協力に、これからもよろしくお願いします。」


長崎市人権教育研究会 研究局長 (長崎県教職員組合)

「2021年度経過報告をします。 人権映画、『破戒』を12月11日に上映しました。 学校の教員
 にも部落問題に関心が上がっています。 長崎市人権教の会員には、多くの学校教員などになってもら
 い、学んだ事を学校現場で活かしてもらいたい。 私たちは、部落差別をはじめとする多くの差別を
 なくす取り組みを、さらに進めていかなければなりません。」
長崎地区労 書記長 (部落解放長崎地区共闘 事務局長)
「2021年度の決算報告を行い、2022年度予算(案)について提案します。 各組合や団体から役
 員を選出して一緒に取り組みを行っています。 2022年度の役員体制について読み上げます。
 昨年の総会で、部落解放同盟佐賀県連から講師として呼んで、学習会をしました。 
 来年度以降は、新たな人権フェスタのあり方を考えていきたい。」


井筒造船労働組合 執行委員長
「会計監査報告をします、長崎地区労会館で、井筒造船労働組合と合同労組で会計監査を行いました。
 決算書の通り正確に運用しており、会計処理を認めました。」


部落解放同盟長崎支部 書記長

「2022年度の運動方針(案)を読み上げます。 部落差別解消推進法により、九州では長崎県だけ
 条例がなく、人権意識が低い行政となっている。 できる活動を、していかなければならない。
 私たち共闘会議では、互いの人権を尊重しあう社会を目指していきたい。」
第37回部落解放長崎地区共闘会議 定期総会
第26回狭山事件を考える長崎市民の会総会
狭山事件を考える長崎市民の会 事務局長 (長崎市退職教職員連絡協議会)
「石川さんは今は仮釈放という形で、見えない手錠で外に出ている。 映画、『破戒』は大変好評で
 もう一度見てもらいたいという参加者の話でした。 東京高裁に対し、事実調べを進める第二次
 緊急署名を取り組みます。 可能な限り、お名前を書いて頂いて、よろしくお願いしたい。」
  

部落解放同盟長崎支部 支部長
「長期に渡る無実の罪。 石川さんは84歳、一生懸命に無実を晴らす為、闘っている。 3者協議
 で弁護団は証拠開示を求めても、開示に応じない。 極めて横暴な態度で、公平であるべき。
 再審法の改正が絶対に必要。 みなさんの協力で、さらなる署名で再審を勝ち取りたい。
 2016年10月から本人通知制度は、登録している人は非常に少ない。 4割くらいの人が、
 第3者から戸籍を見られている。 ご理解頂き登録をお願いしたい。(長崎市 本人通知制度


狭山事件を考える長崎市民の会 会計監査 (労金長崎退職者の会)

「2021年度会計報告をします。 団体会員の他に、個人会員もあります。 会の運営は運営委員に
 よって行われ、目的は部落差別による冤罪で犯人とされた石川さんの無罪を勝ち取り、狭山事件を
 考えて、狭山事件の学習会や署名活動など、出来る事を行います。」


各団体組織からの運営委員の選出・確認が行われ、本日の議事日程がすべて終了しました。

狭山事件を考える長崎市民の会 代表 『全国狭山市民集会・参加報告』
「狭山事件は来年で60年になる。 10月29日に日比谷野外音楽堂で、全国集会が開かれ千名を
 超える仲間が集まった。 狭山事件は1963年5月1日、女子高生が行方不明になり、殺された
 事件。 脅迫状により、身代金を受け取りに来た人を警察が取り逃した結果、死体で見つかった。
 市民からの批判が大きく、埼玉県警は捜査に行き詰まった。 見込み捜査で、部落民の石川さん
 を別件逮捕した。 新聞や報道では犯人と決めつけた。 被差別部落に差別意識が広がり、部落


 にヒドイ中傷が行われた。 当時の新聞が、冤罪に大きな役割となった。 自分たちで調べて、
 確かな情報を見つけて報道しなかった。 これでもかという被害報道。 最初から経過を追うと、
 一審の判決まで、たった半年で死刑判決となった。 石川さんは警察に騙され、自白させられた。
 弁護団は自白の矛盾点、筆跡など明らかにした。 供述書の筆跡と違う、科学的証明。 
 石川さんは文字を書ける教育を受けていなかった、書ける訳がナイ。 逮捕された時の矛盾点。


 1977年に最高裁で無期懲役の判決が確定し、弁護団は再審請求し無罪を訴えて現在に至る。
 1974年10月の東京高裁の判決以降、実質何も調べが行われていない。 徹底した証拠開示が
 大きな鍵となり、2009年に裁判所に弁護団、検察官の3者協議では8項目の証拠が開示された。
 有罪判決に合理的疑いを生じさせる、新証拠の提出。 2010年には36項目が開示。
 石川さんの上申書や、取調べ録音テープなどが47年ぶりに開示された。 石川さんは24歳で


 逮捕されて、1994年12月に57歳で仮出獄した。 人生の大半の権利を虐げられた。
 人ごととして取り上げるのでなく、冤罪を無くす為の重要な取り組みをしないといけない。 
 冤罪をつくりだす事がわかった。 最終的には司法制度の改革に取り組まないといけない。 
 再審請求法という法律。 日本の法制度の中で不十分。 再審したら受け入れる体制を。 
 署名を集め、裁判所に突きつけていけるよう、活動していく必要がある。 冤罪は許されない。
 狭山事件が解決するように、みなさんの力を繋いでいきたい。」