10・21国際反戦デー
長崎地区労 書記長
「第75回大会後、最初の集会です。 最近は中町公園で集会し、デモ行進を行ってきましたが、今回は
 ベテランズ・フォー・ピース(VFP)2018年ジャパンツアー長崎での講演会を行います。 元米軍の、
 イラクとベトナム帰還兵の二人に、戦場のリアルというテーマで戦争体験を直接聞いていきたい。」


レイチェルさん (通訳・国際コーディネイター/VFP終身会員)
「ベテランズ・フォー・ピースは、アメリカの退役軍人たちが結成し、現在800人を超えてアメリカの各
 州の他、各国に支部があります。 通訳を行います…何よりもまず謝罪から、日本に原爆を投下した
 事や、無差別に行った空爆についてアメリカ市民として心よりおわび申し上げます。 黙とう…」
ネイサンさん (元米国陸軍砲兵/戦争に反対するイラク帰還兵の会)
「ニューヨーク州出身で、高校を卒業し入隊しました。 トレーニング2日目がツインタワーが崩れた日
 9・11だった。 砲撃隊の訓練で、長距離ミサイル・クラスター弾は1発打つと、何百と広範囲に広が
 るので、地面に残り散乱する危険があった。 国際法で禁止しようとあり、米国・ロシア・中国・イスラ
 エルは調印していない。 当時19歳でイラクへ侵攻し、わかった事は米軍にとって脅威ではなかった。
 この戦争は正しいのか、是非を疑っていたが戦地では、いかに生き残るかを考えるしかない。
 あの戦争を正当化する大量破壊兵器は15年経っても見つかっていない。 同僚の米兵たちは、現
 

 地の歴史や宗教も無知で知りませんでした。 アメリカの対外政策についても無知でした。 現地の
 イラク人へ強い人種差別。 頻繁に拷問が行われていました。 終結が早く、砲撃はなく不発弾を回
 収する任務になりました。 イラク兵の武器を回収すると非常に古く、状態が不安定で暴発の危険性
 があった。 現地の人はレーガン政権の時に送った、メイドインUSAの古い武器で戦っていた。
 イラクに居たのは6ヵ月で、軍との契約を更新せず国に帰りました。 大学に入り、元軍人だと知られ
 たくなかった、戦争を忘れたかった。 戦争への怒り、フラストレーションが溜まり、先生が元ベトナム
 帰還兵で、話を聞かせてくれた。 前の戦争でも同じ戦争のパターンに気が付いた。 アートで表現
 

 し本も出しています。 1918年〜2018年までの軍服を切り刻んで紙にする、コンバットペーパー
 と呼んでいます。 戦争とお金の関係、戦争とは何だと表しました。
 アメリカにいる人は他国に何をしているか無知なんです。 米国は現在、約9ヵ国に攻撃し戦禍を広
 げようとしています。 そのリストに並ぶ日本。 米国は新しい戦争を指示し、戦争を継続する方針。
 キング牧師やマルコムXが提唱したやり方。 非暴力で反戦争運動が大きな武器だと思う。 
 こうやって、みなさんに話を聞いて頂き表現できる機会に感謝します。」
 

マイクさん (元米国陸軍衛生兵/臨床専門衛生医)
「ベトナム戦争で自分で撮った写真集です。 アメリカで撮った戦争反対の写真集もあります。 父は
 職業軍人でWWUで北アフリカで軍のエンジニアとしており、1946年〜1949年までGHQで東京
 に駐留していました。 東京で父の極秘ミッションは、B25戦闘機の機体を米軍機とわからないよう
 に真っ白にし、武装を外し高性能カメラを付け、中国や朝鮮を低空で飛び地表の写真を撮り、正確な
 地図を作っていた。 朝鮮戦争の準備だった。 占領下で投獄された東京ローズを父が撮影した。
 ベトナムで米陸軍の衛生班のヘリには、なぜ米国はベトナムを侵略しているのかという疑問の反戦
 メッセージが書かれていた。 1970年〜1971年、ベトナムでは早いスピードで米軍は内部から
 崩壊していった。 ヘロイン中毒や米兵どうしでの殺人、自殺も多かったです。 ベトナムに何千とあ
 

 る砲撃隊、大砲の反動で近くにいた兵士の顔が吹っ飛んだ。 米兵が504人の現地の人を村の溝
 に落とし殺害した。 ソンミ事件の大虐殺。 ベトナム戦争で、米軍が虐殺を行わなかった日はない。
 陸上による砲撃と空爆が毎日行われた。 この戦争で米国はベトナム人、ラオス人、カンボジア人を
 殺した。 ニクソン大統領はこれを、オペレーション・メテオと呼んだ。 同じ部隊に所属していた衛生
 兵の写真、鬱で落ち込んでいる。 医者から精神関係の薬を大量に処方され、自殺者が多い。
 3年前に義理の兄も枯葉剤でガンで亡くなりました。 両足がなく、手も使えない状態で生まれたり、
 枯葉剤の影響は3代目にも障害が出ている。
 ベトナムで米兵の自殺。 呼ばれて行くと、M6銃を頭にあて撃ち抜いたところでした。 死体袋を
 
 
 開けると、ピストルで頭を撃ち抜いた死体が入っていました。 第101空挺部隊は、この作戦で3
 千人の現地の人を虐殺した。 米軍の戦略は敵の代表を和平交渉につかせる為には、敵兵を殺す
 だけでは足りないんです。 普通の一般市民を殺さないといけない。 彼らこそ本当の標的なんです。
 勝とうと思ったら、防衛の意思をコテンパンに崩す事で、昔から戦争の歴史に存在している。
 みなさんの政府は憲法9条を変えようとしている。 ベトナムの時、韓国兵は米軍の指揮下で参戦
 した。 韓国兵は大虐殺に加わった。 憲法を変え、日本の兵隊がアメリカの指揮下に加わった時、
 みなさんの自衛隊もやるのでしょうか。 お金持ちがより豊かになる為の戦争です。 アメリカが行
 った戦争は自由や民主主義とは別モノ。 あくまで企業利益の為の、狂気の沙汰なんです。」
  
長崎地区労 執行委員 
「集会決議(案)を読み上げます。 安倍政権のもとで特定秘密保護法、戦争法(安保関連法)の施行、
 共謀罪の強行成立と、日米同盟の強化と自衛隊の軍事増強を推し進めている。 平和と民主主義を
 守るためにも全力をあげて安倍政権を退陣に追い込まなければならない。 10・21国際反戦デー
 は、労働組合が初めて「反戦ゼネスト」を決行した闘いとして戦後労働運動の歴史に刻まれている。
 平和・人権・民主主義を守る闘いに、労働組合が果たす役割が重要さを増していることを認識しよう。
 地域共闘の団結と連帯の力を発揮してさらに運動を強めることをここに決議する。」


長崎地区労 議長
「最初に謝罪を聞いた時に、何ができるかと思った。 日本のアジアへの侵略行為をお詫びしなければ
 と思いました。 日本は平和憲法を定めた。 安倍政権は明治150記念式典を強引にやり、ひんしゅ
 くをかっている状況。 トランプ大統領は、アメリカの経済戦争の為の取引材料にして、世界中に巻き
 散らそうとしている。 みなさんと一緒に憲法9条を護っていきたい。」




ベテランズ・フォー・ピース長崎講演が見れます  2020年  2019年  
 
10・21国際反戦デー長崎地区集会
安倍政権NO!辺野古新基地建設は断念を!

日 時 2018年10月24日(水)18:00〜19:30
場 所 長崎地区労・2F大会議室


主 催 長崎地区労