長崎地区労青婦協
第53回 長崎地区労 青婦協 定期大会



日 時 2018年9月14日(金)18:00〜19:30
場 所 長崎地区労働福祉会館・2F大会議室


主 催 長崎地区労 青年婦人協議会
自治労長崎県本部 青年部長  『自治体職場の現状と課題』
「西海市当局の許可を得て仕事を休職して、自治労に2年来ています。 自治労とはどういう組織か。
 全日本自治団体労働組合の略称で、役所など自治体職場を中心とした公共民間も含めた組合です。 
 公務員は賃金も高く残業もなくて9時〜17時まで、有休も取りやすいイメージ。 現実の労働環境
 は、残業が多く100時間超え平日は23時まで働き徹夜したり、土日もどちらか出て振替え休日も
 取れない。 市が主催のイベントも、民間からはボランティアだからと、賃金がでないでタダ働き。


 西海市役所に入庁した頃は手取り10万円くらい。 趣味の弓道で国体に出る為に、どうしても1週
 間休まないといけない。 前倒しで仕事をしていると、時間外をするなと言われ、ショックでした。
 職場で、残業申請が出せずサービス残業をやっていました。 趣味の為に選んだ職場だけど、その
 頃には仕事優先があたり前の考えになってしまいました。 福祉職場から企画職場に移ると、西海
 市合併10周年記念事業でNHKに、のど自慢大会の申請書を出すように上司に言われました。


 いつのまにか主担当になり、残業が多く大変でした。 税務職場に移り、滞納した人の預金や不動
 産の差し押さえ、滞納整理など。 取り立てた滞納者に文句を言われ、地元の店には行けなくなり
 ました。 同級生と話をすると、業務量の割に安い賃金。 自治体によっては賃下げもあるし、成績
 不振で解雇の職場もあります。 どの職場でも一緒だと思いますが合理化で人減らし、残業が増え
 る。 怒りが当局でなく、仲間の方に向く空気。 話す暇がなく、助け合い教える雰囲気でなくなる。 
 新人が病気になり病休するのは、精神力が弱いからでなく、仕事ができる人でもなります。 


 2006年と2016年の総合見直しで、自治体によっては生涯賃金が2000万円も削減されている。
 自治体労働者1人では改善できないし、怖い上司には言いづらいので、労働組合の役割りがあり
 ます。 組合員の賃金や労働条件を守るために、労働組合は当局や使用者と団体交渉をします。
 労働組合もひとつでは限界があります。 そのため、労働組合の枠を超えて団結しています。
 地区労を通じて、官・民や正規・非正規を超えた労働者と学習や交流に参加すると、気が付く。
 

 自分の働き方や、先輩が言ってたのは正しいのか。 組合の活動で知識をつける事が大事です。
 労働者は弱い立場の現状、病気で働けなくなるので、定年まで安心して働ける必要があります。
 職場環境や社会情勢は政治の場で決まり、労働者の実態を知らない政治家ばかりでは、労働者
 にとって厳しい社会になります。 平和でないと安心して働き続けることも脅かされます。 自分の
 組合が誰を推薦しているのか確認して、選挙に行くことから取り組んでみましょう!」
長崎地区労 青婦協 議長 (九州労働金庫労働組合 長崎支部長崎分会)
「私たち青年女性労働者は、平和センターや地区労などが主催してきた集会や学習会に、この一年間
 参加してきました。 今年は青婦協から第51回全国青年団結集会に参加して、交流と学習をするこ
 とができました。 非正規をなくし、格差是正を目指して地区労・青婦協運動を行います。」


長崎地区労 書記長 
「若い人は今から30〜40年働くので、働きやすい職場を作るために労働組合の強化が必要です。
 安倍政権のモリカケ関与疑惑で支持率も下がったが、自公で3分の2を超える議席があり退陣させ
 ることができていない。 選挙を頑張るしかない。 労働組合がある所は、今の労働条件が守られて
 いるが、力関係があり組合員の数が多く労組が強くないと要求は通らない。 組合がないと、社長に
 質問しただけで首を切られる。 全国一般合同労組は、ひとりでも入れる労働組合。 多くの労働者
 が組合に参加して、地域共闘で労働条件を守れるようにがんばりたい。」  
長崎地区労 青婦協 事務局長 (郵政産業労働者ユニオン長崎中郵支部 青年部長)
「中央郵便局ですけど、今月は180時間超えています。 集会の動員になかなか行けてません。
 第53回青婦協大会を始めます。 大会議長団を、県職長崎の青年部長にお願いします。 
 あとから活動の経過報告と運動方針案、会計報告と予算案を読み上げて提案します。」


資格審査報告(西海市職)のあと、議事日程の確認(長崎市職労)をして、選挙管理報告(労金労組
長崎分会)が行った。
長崎県職員連合労働組合 青年部長 (第53回大会議長団)
「配布した、週刊県庁坂8月27日号にあるのが、県職長崎青年部で時間外アンケートをした結果です。
 サービス残業がいまだに横行していることです。 業務量が年々増加して誰もが自分自身に、しかた
 がないと言い聞かせているように感じます。 その職場の業務分担がうまくできていない可能性もあ
 ります。 赤手帳運動が浸透していないので、実態をきちんと記録し続けて意識改革を行いたい。」


青婦協 事務局長が、活動報告と新年度方針提案、決算報告と予算案提案し採択された。
役員改選で選挙管理委員から新役員名が報告され、拍手で承認された。 議長団が大会スローガン
確認。 退任役員と新役員が順番にあいさつを行い、最後に全員で団結ガンバローをして大会終了。
終了後に大会参加の各組合青年女性たちが、懇親会を行って交流しています。(参加者全員無料)