長崎市教育委員会と長崎地区労・長崎県教職員組合 長西総支部が、2022年度政策要求回答書の
中から、教育に関する要求の7項目について内容の質疑応答と意見交換を行った。
長崎市教育委員会 教育長
「みなさまから、政策要求書を
昨年11月8日に頂きました。 今年も2月17日に文書回答のみとな
りました。 教育に関する部分の意見交換を行いたい。 この2年コロナ禍で、学校現場は様々な
判断を迫られて、中々大変だと承知している。 大きな変革のチャンスととらえ、ともにより良い学
校現場に変えていきたい。 学校の統廃合は中学校の部活の影響が大きい。 より適正な規模に
しっかり理解頂きながら進めていく。 合同チームでの中総体への参加は協議してもらい、前に進
めていきたい。 学校の留守番電話は一定の効果があると聞いている。 順次入れていきたい。
保護者と地域のご理解を、それぞれの学校にお願いしたい。」
長崎地区労 議長
「私の学校でも子どもが減り、部活動は数が少なくなり、サッカー部が今年無くなり廃部となった。
近隣校のクラブチームに所属して練習しても、中総体には合併チームでないと出られない。 部活の
枠組みとして3校で1チームにして、バスケにバレー、野球などそれぞれの学校で練習し、他校の生
徒がいても出場可能にできるような時期にきている。 コミニティセンターで管轄する仕組みの部活
動。 合同チームとして指導すれば、顧問の数も減らせて労働組合としても、1人ひとりの負担が減
らせる。 学校の統廃合計画で、地域から学校が無くなる問題が出てくる。 単に合理化の為でなく、
3校で動いていくんだと、学校の統廃合の実態を地域で議論して、近隣校で協力していくのが大事。」
長崎県教職員組合 長西総支部 総支部長
「勤務の評価制度が来年から入るが、変な競争意識になるなど心配している。 運用してみないとわ
からないが、どう評価するのか。 厳しい学級で評価されないなら、誰も持ちたがらない。 評価者
の問題が一番大きい。 適切な対応と判断をされたい。」
長崎県教職員組合 長西総支部 書記長
「学校現場からの業務改善についての要望として、部活の問題もあるが、授業の準備時間を担保して
頂けるのか教えて頂きたい。 日程表に教育研究の時間など入れて、各学校の自分たちで改善でき
るよう考えて頂ければと思います。 大規模校と小規模校で課題が違うので、広報という形で出して
もらうと職員から管理職にモノ申せる。 取りまとめて通知して頂く形はとれませんか。」
長崎県教職員組合 長西総支部 書記次長
「就学援助について、各校でスラックスの採用で、体形の違いから男性用が女性に流用ができなくて、
高くなり支給額を超えた話があった。 当面、指定でなくても同色のスラックスでもOKだと、みんなが
活用しやすいように学校現場に投げかけてくれれば助かります。 今後改善をお願いしたい。」
長崎市教育委員会 学校教育課
「中学生の制服について、性的マイノリティに配慮。 制服は防寒や動きやすさなど機能面の要望も
あります。 女子のブレザータイプに合わせたスラックスの併用、スカートとの選択制を採用の取り組
みが増えており、男女兼用制服についても検討委員会で動き出しています。
勤務時間の分析は、校長や教頭へいっているが、先生たちにいっていないのは良くない。 管理職
としてマネージメントできるよう、職員の全てに周知させることを、校長会や教頭会で指導したい。
会議を減らし、事務もスリム化して進んできているが、教育研究の時間がとれない声もある。
制服の見方も変わってきている。 全部同じという服装から今の社会的な動きに合わせていきたい。」
長崎市教育委員会 総務課
「就学援助制度は、制服代を含む入学に伴う経済的負担軽減のため、就学援助が認定されている保護
者に、小学校卒業前の3月に新入学用品費を支給しています。 毎年見直しの中で、中学生は引上げ
られています。
会計年度職員には、期末手当の支給や昇給を行うと、大幅な改善が図られた。 出産サポート休暇、
産休が無給から有給に改善し、見直しが行われています。」