第80回長崎地区労 定期大会


日 時 2023年10月14日(土)13:30〜16:30
場 所 一般財団法人長崎地区労働福祉会館・5F講堂


主 催 長崎地区労

長崎地区労 副議長 (長崎県職員連合労働組合長崎支部 副支部長)
「ただいまから第80回の定期大会を開会してまいりたい。 イスラエルの抑圧に対し、ハマスの
 逆襲が始まった。 ガザにドイツの友人がおり、義足の技師をしています。 子どもたちが病院に
 運ばれ、医薬品も不足し生き残るのが難しい現実。 国際機関による、人道回廊の設置を願う。
 本大会が成立要件を満たしている事を宣言します。 大会役員の選出に入ります。」


資格審査報告(労金労組)、議長団選出(長崎市職労、国保労組)、議事日程の確認を
(県職長崎)、選挙管理委員会報告(長与町職)が、それぞれ前に出て行った。
長崎地区労 議長 (長崎県教職員組合 長西総支部 )
「80回という先輩たちが作ってきた運動の上に、新たに労働運動を作っていこうと緊張しています。
 28歳の時に青年部長になり、組合役員を32年続けています。 定年延長で教員を続ける事に
 なりました。 政府は賃上げと言っているが、どうも違う。 インフレの進行と物価高に対し、
 賃金は上がっていない。 東京のデパートではストライキをやったのに、団結できていないのは、
 末期症状。 未組織労働者が非常に多く、労働組合の社会的地位が低くなっている。  
 若い子育て世代、再雇用の高齢労働者、すべてにおいて賃上げが必要です。 女性が今まで
 いない職場に入り、働き方が見直されていく機会になる。 労働協約の地域的拡張運動が重要
 です。 企業別組合が、産業別に踏み込んでいく機会になる。 地区労の使命は大きい。 
 先輩方は理不尽と闘いながら労働運動をしてきた。 私も後を追いかけ、盛り上げていきたい。」


長崎県平和運動センター 議長 (自治労長崎県本部 特別執行委員)
「安保3文書に基づいて、防衛費を倍増し、5年後には11兆円になる。 南西諸島へミサイル基地
 をつくる事でアメリカが喜んだ。 物価高で国民生活が疲弊しているのに、どっちを見て政治を
 しているのか。 専守防衛を変えようと、憲法は危うい状況。 平気で敵基地攻撃能力によって、
 先制攻撃が作られようとしている。 衆院選・佐世保4区は、なんとしても勝たなければならない。
 解散総選挙で、勢力図を変えていかないといけない。 ご協力をお願いしたい。」     
西岡秀子 衆議院議員
「たいへん伝統と歴史ある長崎地区労の定期大会。 30年ぶりの賃上げは、実際に長崎の中小で
 働くみなさんや、非正規のみなさんには実感がない。 1年限りでなく、持続的な賃金が上がる
 政策で、しっかり波及していく取り組みを進めたい。 ガソリンや、様々な物価高騰、検討すると
 言う言葉を濫用する中、岸田政権は減税をどこまでできるか、政局の為であれば許されない。
 政府の予算を上回る、国の税収が3年も続いていまして、税金の還元が必要です。」


あいばあつ子 長崎県議会議員

「10日に告示され、長崎4区の補選で、すえつぐ精一候補が懸命に戦っています。 与野党一騎
 打ちで、接戦の大変厳しい戦い。 統一選挙でも、みなさまに多大なるご支援、本当にありがとう
 ございます。 争点は物価高騰、経済対策、地域活性化です。 ウクライナ侵攻の長期化で燃料
 価格に歯止めが、かかっていません。 岸田政権の無策、選挙前に急に減税とは無責任。
 インボイスの廃止など、働く者、生活者の視点から、緩みきった政治を変えないといけない。」


池田章子 長崎市議会議員
「岸田政権発足から2年、国民と本当に向き合っているだろうか。 閣議決定で決めて、国会議論
 は後回し。 汚染水の海洋放出にも向き合ってきたのか。 福島県漁連とは会いもしなかった。
 新しい資本主義で、分配と言っていたが物価高騰で賃上げしても目減りしています。 国民の感覚
 とズレている。 当事者や、世論を聞く耳は持たない。 総理大臣としての資格はナイ。
 野党共闘で、一人でも多く当選させる。 国民生活を守る政治の為、頑張っていきたい。」
   
長崎地区労 書記長 (全国一般長崎地区合同支部 書記長)
「2022年度の一般経過報告の審議・承認と、2023年度の第1号議案提案・運動方針(案)に、
 第2号議案提案・会計予算(案)と、第3号議案の討論、採決を順に行っていきます。
 桜町にある旧地区労会館は1962年に完成して、労働運動・平和運動の拠点としていましたが、
 新市役所の駐車場確保の為、現在取り壊されています。 金屋町に移転しましたので、貸し
 会議室をご利用ください。 いくつかの組合は、ココで大会を行っています。
  
 
 岸田政権が物価上昇分を上回る賃上げを経団連にパフォーマンスしたが、企業業績の範囲内
 であった。 黙っていても上がらない、労働組合の闘いの中からしか賃上げは勝ち取れない。
 長崎県の最低賃金は、公労使の溝が埋まらず、使用者側は反対し続け898円で決着しました。
 これまでで最大の上げ幅ですが、早急に時給千円にしないといけない。 東京との賃金格差、
 同じにする必要がある。 労働者は、マスコミや資本側に負けない理論武装をしていかないと
 いけない。 1人でも2人でも仲間を作り、労働組合として要求をしていく事が大切です。」


長崎地区労 会計監査 (長崎市役所職員労働組合連合会 執行委員長)
「決算及び会計監査報告。 西海市職と労金労組の3名で会計監査を実施し、会計帳簿と証拠
 書類を照合の結果、決算書のとおり相違なく、適正かつ正確に運用・会計処理がなされています。」
 

2023年度の第1号、2号、3号議案を提案、議案討論後に拍手で採択された。
全国一般長崎地方本部労働組合 長崎地区合同支部 副委員長 
「東京のデパート、そごう西武労働組合のストライキが60年ぶりに行われた。 地域の組合は共闘し
 支援して連帯参加した。  TV報道ではあまりないが、連合は何をやってたんだ。 大会に岸田
 首相を呼ぶなど、なんたる事か。 どうなるかわからないが、労働団体として地区労として、組織
 作りをどうやっていくか真剣に考えていかないとイカン。 24年問題で、様々な業種で労働者不
 足になる。 全国的な課題として具体化している、タクシーのライドシェア問題を説明頂きたい。」


長崎県タクシー労働組合 副執行委員長  (長崎地区労 執行委員)

「県タクへの対策会議を地区労で立ち上げて頂き8年。 一貫して支援頂き、御礼申し上げたい。
 利用者の安全抜きのライドシェア問題は、外国では迎えに来た車に、そのままホテルに連れ込まれ、
 レイプされる被害もあります。 企業は契約を切りました、後は知りませんと、運転手個人に全ての
 責任を負わせるだけ。 日本のタクシーは、世界に最たる信頼性と安全性があります。
 安心を損なうので、安易な解禁には全国的に反対運動を取り組んでいます。 ご理解を頂きたい。」


長崎県教職員組合 長西総支部 書記長
「学校は人手不足で、病休者の代わりがこない。 校長や教頭が入り、職員室には誰もいない。
 産休に入ると、もう足りない。 小学校の採用試験の倍率は実質1.0に近い。 タブレットを
 子どもに持ち帰らせ、1週間で200問やらせないといけない。 検証もなく本当にいいのか。 
 学校になじまない人事評価制度、数字に躍らせられないようにしたい。 組合員の問題にすぐ
 取り組めるようにしています。 組織強化を今、頑張っています。」
長崎地区労 新副議長 (長崎県職員連合労働組合長崎支部 支部長)
「大会宣言(案)を読み上げます。 私たちは第80回定期大会を開催し、平和・民主主義、生活と
 権利を守る闘い、反戦・反安保・反核・脱原発、憲法改悪阻止の闘い、労働法制改悪を許さない
 闘いと、争議組合への支援、政治闘争に全力をあげて闘い抜く運動方針を決定した。
 大企業と富裕層のみ潤う政策により、労働者の賃金は30年も下がり続けている。 弱肉強食の
 新自由主義によって労働法制の規制緩和と、非正規雇用が進められ、格差と貧困が広がった。
 労働者には一層の長時間過密労働が強要され、物価高が襲い、労働者、国民の暮らしは苦境に
 立たされたままである。 自公政権では、労働者が安心して働き、生き続ける社会にはできない。 
 

 労働組合の組織率は16.5%と減少し続けている。 組織率の低下は、集団的労使関係に守ら
 れない労働者が増加していることを示しており、改めて危機感を認識しなければならない。
 労働者の雇用を守ってくれるのは、政府でも企業でもなく、労働組合の団結した力以外にない。
 さらなる労働組合の強化と、非正規雇用労働者などの組織化、未組織労働者の受け皿としての
 活動が重要である。 憲法を守り、安心して生活でき、将来不安もない社会をつくることが最大
 の課題である。 運動方針に基づき、山積する課題に全力をあげ、各組合との団結と連帯を強め、
 平和と民主主義を守り、安心して働き暮らせる社会をめざして闘う決意を新たにするものである。」 


長崎地区労 副議長 (長崎バスユニオン 執行委員長)
「高齢者や学生がいるのに、長崎バスは16路線の廃止。 乗務員不足が深刻で、運転手が足りない。
 私鉄総連加盟の、函館バスでストライキ。 労使紛争で、60歳で再雇用しないなど、裁判で勝って
 いるのに、延ばしているなど、長崎バスユニオンであった攻撃を今やっている。
 地区労のみなさん、地域共闘の支援のおかげで解決し、結成時の2倍を維持しています。
 全組合員の雇用と生活、権利を守り、中小と未組織労働者の支援を。 闘いの柱、運動方針を
 確認し、閉会としたい。」


議長団と大会役員及び書記解任。 最後に参加者全員で団結ガンバローを行って、第80回定期大会
は終了しました。 多数の参加ありがとうございました。

大会スローガン確認を議長団が行い、役員改選を選挙管理委員長が読み上げた。 
長崎地区労を今期で退任する執行委員があいさつを行った。  
新たに各組合から選出された新年度の執行委員たちが勢ぞろい。 順番にあいさつを行った。


長崎地区労 副議長 (長崎県職員連合労働組合長崎支部 副支部長)
「副議長を10年間しました。 地区労会館の移転にあたって、一般財団法人長崎地区労働福祉会館
 の理事会にも参加してきました。 桜町から金屋町に移るにあたって、財政的な部分もあり、忸怩
 たる想い。 みなさんに協力を頂きながら、他の労組と交流しながら学べた事に御礼申し上げたい。
 今後の地区労の発展を祈念して、退任のあいさつとしたい。」