長崎地区労 副議長 (長崎バスユニオン 執行委員長)
「長崎県でも、1日のコロナ感染者が700人超える中ですが、これから春闘を迎える。 感染対策を行
い、少人数の参加で行いたい。 経団連が賃上げに前向きなのは1997年以降、上がっていない状
況がある。 先進国の中で、平均年収は韓国にも抜かれている。 個人消費を伸ばすには、賃上げし
かない。 要求書をまとめ提出し、団体交渉に向けて取り組んでいきたい。」
長崎地区労 議長
「春闘の課題で大事なのは、世の中をどういう見方をするか。 労働者が中心となる社会を目指す。
連合が言う、人への投資とは、どこか経営者目線の言葉。 私たちは生き抜いていく為に、労働力
を提供しているのであって、働き続けられない職場とは、絶対に許されない。 立ち向かう認識が、
前提にあった上で、要求書を作るベースになる。 団結の力が大きな力になる。 やれ、共産党だ
とかで、団結の力が抜け落ちると、相手の思うツボ。 どんどん切り崩されていくと負けです。
それぞれの職場で要求書をつくって、どのように交渉の場で克服するか。 ともに頑張りましょう。」
長崎県タクシー労働組合 書記長
「これまでタクシー各社と統一要求を取り組んできたが、コロナの影響でやむを得ず、個別の労働協約
に移行した。 雇用調整助成金などで生活の維持をしながらも、稼働率6割で余裕がなく、会社が体
力的に持たないという所もある状況での春闘。 コロナで本当に厳しい、1日約3万8千円の売上が、
今は1勤務半分以下の営収です。 要求倒れも危惧していますが、原点に戻り、統一の要求書を作
成し全力で進めたい。 労働協約を無視した一方的な賃金カットには、地区労と対応していきたい。
ライドシェア導入反対の署名へご協力と、県タク加盟各社のタクシーご利用をお願いします。」
長崎市役所職員労働組合連合会 執行委員長
「2014年に決まった人事評価制度は、これまで労使交渉で遅らせてきたが、長崎市も全国最後と
なり、いよいよ実施が迫っている。 問題なのは、そもそも公務員の業績評価をどう評価するのか。
行政職の企画とかではプラス評価可能でも、ゴミ収集などの現場では、ミスをすればマイナスの減
点評価しかできない。 評価する管理職も人間ですから、好き嫌いの感情もある。 厳しい上司は
徹底的に部下を低くする。 一方で甘々な評価もあり、労組の視点から甘辛の結果を賃金に反映は
できない。 政治の場でこういう声を上げないと良くならない。 春闘でも交渉し闘っていきたい。」
長崎衛生公社労働組合 書記長
「クリーン長崎になり10年。 一般家庭を回り、し尿運搬業務を行っています。 これまで25〜26年、
新規採用がなく、地区労に団交に入ってもらい、昨年4月にようやく1人新規採用となった。 今年
も1人採用予定。 人員不足で減班で、各班6人が5人体制に、今4人体制で人がいない状況。
60歳超えた人も長崎市の高台を、20kgのホースを持って運ぶ。 正常な人数にしないといけない。
2月に事前協議を予定、組合と当局で意見が分かれるが、春闘に盛り込み、進めていきたい。」
長崎県高等学校教職員組合 長崎支部 支部長
「全国で、35人学級の前進、教職員定数増、教育費の無償化、教育条件改善の署名を、またご協力
お願いしています。 効果があるのかと矛盾していた教員免許更新制が、ようやく今年7月に廃止
が現実となる。 部活動を含めた教員の待遇改善に、人事評価制度の問題も、県と交渉しています。
引き続き、透明性や客観性を、交渉継続していく。 臨時任用職員は毎年、雇用継続できるかワカラ
ナイ。 臨時の先生方は昇給がある一定で止まってしまう。 上限を撤廃して、毎年昇給に改善され
た。 まん延防止等重点措置が13日に解除にならないと会場が使えませんが、2月20日15:00〜
長崎市図書館1Fで、『不登校の経験から得たもの』講演会を開催予定です。 ぜひ参加ください。」
長崎県学校事務職員組合 執行委員長 (西海市労働者協議会 議長)
「学校現場での働き方改革はどうか。 臨時任用職員が埋まっていないので、産休に入るのも不安で、
育休も中々とれない。 70歳過ぎの方が学校現場に来ています。 年休を5日必ずとらないといけ
ないが、リフレッシュ休暇も取る事は先生方の為にならんと言う校長もいる。 平気で言うのも問題。
有休を取らせないと30万円の罰金。 長崎で200人くらいが過労死ラインで、中学校の現場は変
わっていない。 風呂敷残業、持ち帰り仕事や、土日の部活動もタイムカードに入っていない。
西海労協は、制度政策要求をまとめ、近見視力検査を西海市に要求し、今年から実施されます。
パソコンなどディスプレイ画面を見る仕事、VDT作業は視力検査しないといけないが、お金がかか
るのでやっていない職場も多い。 昨年、非常災害休暇が通りました。 台風などで橋が渡れない
など、災害時の特別休暇。 県職は出勤のみだったが退勤時も認めさせた。 春闘をがんばりたい。」
最後は参加者全員で団結がんばろうで終了しました!
長崎県国民健康保険団体連合会職員労働組合 副委員長
「県の人事院勧告の準拠に合わせて、管理職手当と、若年層の賃下げを事前協議もなく合意なしに
実施された。 労働条件の変更は協議事項であると主張しましたが、当局は姿勢を崩さず、協議は
平行線のまま。 引き続き今年に入り交渉しましたが、2020年3月まで遡ってとなりました。 組合
員には申し訳ない結果となりました。 今年の春闘、確定交渉で締結していきたい。 使用者に対し、
労働条件の変更には、労使合意がいると認識させる取り組みを進めたいです。」
長崎バスユニオン 書記長
「地区労加盟組織みなさまのご支援で勝利し、昨年7月に労働協約と、組合事務所も提供を受けた。
昨年の春闘はコロナ禍で収入減で、ボーナスが5ヵ月から4.6ヵ月に引き下げられた。 取り返すべ
く2022春闘は、要求内容として賃金カーブの維持で2%プラス生活社会負担3千円、全職種で5千
円の引上げ要求をしたい。 福利厚生の充実と、職場環境の改善、各支部の意見集約をして進める
ようにしています。 コロナ感染者には特別有給休暇と、ワクチン接種に1日の特別有給休暇を勝ち
取りました。 厳しい闘いになるが、会社にしっかり要求し、交渉で詰めていきたい。」
長崎県教職員組合 長西総支部 書記次長
「教員の定年引上げに向けた取り組み、交渉をしています。 55歳で昇給停止になります。 65歳
まで伸びると賃金が下がるので、仕事の意欲維持の為に、一時金への配慮に理解が得られてない。
教師の働き方と子どもの人権。 アメリカ資本主義的な成果主義、会社経営者の考え方が教育に
反映している。 日本の教育は国連からも指摘されている。 勉強や宿題を過度に優先させ、虐待
に近い。 それが教育と思い込んでいる先生たちもいる。 小学生にもたくさんの宿題、忘れると昼
休みを取り上げやらせる。 主体的に学ぶのではなく、締め付けで人を比較しながら育て、優秀な
できる生徒を育て、ついていけない子どもは椅子に座らせているだけ。 このシステムが不登校を
生んでいる。 自分の人事評価を上げる為、教育熱心でなく教育虐待。 今、ICPキャリア教育に、
金融教育まで詰め込もうとしている。 学ぶとはどういう事か、学び方をみなさんと考えたい。」
長崎地区労 書記長
「春に多くの組合が結集して賃上げ要求する、春闘は66年続いている。 労働組合にとって、無くて
はならない取り組み。 組合としての存在意義が問われる。 全ての労働者の賃上げ、統一行動と
しての春闘のあり方、再構築が問われている。 春闘の歴史を踏まえて、次の労働運動に繋げる
闘いが必要。 昨年
2021春闘は、コロナ感染拡大の中で厳しい闘いとなった。 経済危機の打破
の為にも、賃金の大幅引上げを勝ち取る事が、求められている。 年収200万円を切る低賃金層が
増えたのは、新自由主義をやってきた自民党。 その弊害が非正規労働者だという認識がいる。
労働組合の組織率は16.9%(長崎県12.7%)で、中小企業は0.8%であり99%が組合に入って
いない未組織労働者。 労働組合がない職場では、モノが言えない。 経営者に1人で意見を言って
も、会社は聞く必要はないし、パワハラ解雇の対象になる。 労働組合として団体交渉で言うと拒否
できない。 だから職場で非正規も含めて労働組合を作って、会社に要求しモノを言えるようにしな
いといけない。 春闘の結果が最低賃金に反映し、未組織労働者へも波及効果がある。 地区労も、
春闘の団交に支援に入って、最後の1組合が妥結するまで、一緒に闘っていきたい。」
第51回長崎地区労 春闘討論・学習会
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日 時 2022年2月5日(土)13:00〜15:45
場 所 一般財団法人長崎地区労働福祉会館・2F大会議室
主 催 長崎地区労