西海市労働者協議会 副議長
「これまでLCACの夜間航行訓練に抗議集会を行ってきた、私たちの運動がどういう意味を持つのか。
明日には長崎でも12・8不戦の日の集会が行われます。 節目節目で考えていきたい。」
長崎県平和運動センター 事務局長
「夜間航行はしないという約束を反故にされ、現地で毎月のように抗議集会や、申し入れを行ってきた。
夜間のたった1時間と小さいが、ほっとけば2時間3時間と、真夜中でも訓練するようになる。 オス
プレイも10時以降はしないとあったが、今はやっている。 これから一緒に学習していきたい。」
西海市労働者協議会 議長
「元々は佐世保の崎辺地区に配備されたLCACは、93デジベルの騒音を記録し、横瀬に移してきた。
当時、西彼地区労の事務局長で反対運動をしました。 2017年11月から夜間訓練が実施され、
1月には通告もなしで行われ、九州防衛局に要請行動をしています。
3月は寄舟で、4月以降は、
横瀬港で抗議行動を行いました。 通勤通学の船がある中、通告があるから仕方ないではなく、具
体的な調整等キチンとして頂きたい。 訓練がある以上、継続して抗議集会を再開していきたい。」
篠崎さん (リムピース編集委員/全国一般佐世保合同労組) 『夜間航行訓練抗議の意義』
「リムピースとは平和の輪という事で、全国で米軍基地を抱えているネットワークで活動しています。
これまで公開された資料に基づいて話をしたい。 LCACとは、ジェットタービンで浮上し、海上を
時速40ノット、約75km/hで航行する。 エアクッションで砂浜に乗り上げ道路も走れる。
方向転換で船や車みたいには回れず、操縦が難しく安定した航行が難しい。
1992年から佐世保で運用し、乗組員との話しで戦車1両なら乗せて高速も走れ、内陸までずっと
走れるのが特徴です。 特殊モジュールで140人兵隊を載せられるが、基本は人でなく車両を運ぶ
のが仕事。 LCACは1970年代の冷戦で大規模戦争を想定した時代に開発された。 陸上からの
対艦ミサイルの射程が今は80km届くが、当時15〜20km。 その外側から発進し、高速で海岸
に乗り上げるのに適した艦。 1992年に国防政策の見直しで変わり、大規模戦争用はいらないと
なった。 1993年を最後に調達が止まり、91隻で終わったが造っている会社は困る。
そこで売り込んだのが日本。 1994年海上自衛隊は6隻購入した。 アメリカの議会でLCACは
減らし将来はゼロにする決議が議会で出された。 後継はSSC(Ship-to-Shore
Connector)と
言われる事から、LCACに将来性があるとは思われていない。 全世界の70%の海岸に上陸可能
でLCACは最大2mジャンプできるが、装甲車など積むと1mがやっとで、近代的な港の岸壁は高く
て上陸できない。 バカでかい騒音で災害救助に行き、総スカンをくらった。 友達作戦や台風24号
でも古いタイプのLCU(Landing Craft Utility・汎用揚陸艇)が使われるようになった。
なぜ夜間航行訓練をするのか。 2014年までは海外にLCACを積んで持って行っていたから。
グアムやサイパンで行っていたが、地域紛争やテロとの戦いで、バカでかい音がするLCACを使う
事は考えられず、使われなくなった訳です。 佐世保の揚陸艇が最後にLCACを積んだのは、20
14年7月が最後。 実際に使われなくなり持っていかなくなったから、この時期始まったわけです。
横瀬ではオーバーホールもできないので、2015年まで船の番号が変わっていたが置きっぱなし。
老朽化した機能を維持する為に、なんとか使おうとやっている。 1982年から使い、68隻は消え
る運命になっている。 これから部品もない状態では、使われなくなると想定できる。
私も
集会に参加して、アメリカの星条旗新聞から取材を受けました。 米軍に関する記事で全世界
で読まれている。 そこまでしてLCACを運用する必要があるのかと、軍隊は地域から支持される
のかと、私たちの抗議行動の闘いが問題を明らかにして広がっている。 米軍の責任ある立場の
人は、抗議するのはあなた方の権利。 小さな集会でも問題をあきらかにして突きつけられ、充分
理解しながらどうやっていいくか考えている。 自分たちの地域をどうしていくかが問題で、抗議行
動をしているので、沖縄・辺野古とまったく同じ構造。 東アジアの安全保障を、非核地帯か非武装
地帯か、お互いを認め合いどうやっていくか。 大きな流れとして安定化のプロセスに向かっている。
朝鮮戦争の終結は間近、佐世保の基地は朝鮮戦争の国連軍基地だから、国連の旗が立っています。
戦争が終わると旗も無くなり解散します。 揚陸艦隊を置いておくかアメリカ議会でも検討されている。
基地の再編と政策で、基地の閉鎖や規模の縮小。 閉鎖された基地をどう利用するか討論が始まっ
ている。 様々な国の新聞を読んでも、日本だけが論調がオカシイ。 見抜く事が大事です。 声を
出すことで有効な力になっていく、一緒に闘っていきましょう。」