第1回BSL4学習会   


日 時 2017年5月20日(土)14:00〜16:30
場 所 長崎県教育文化会館


主 催 BSL4施設設置の中止を求める自治会・市民連絡会
BSL4中止連 呼びかけ人 (吉武さん/長崎大学教授) 
「今から開催します。 会長のあいさつの後、本日の講師は長崎での講演は4回目になります。 
 長崎大学のバイオハザード予防研究会にも来て頂いて、反対運動を支えてもらっています。」


BSL4中止連 会長 (上野町東部自治会 会長)
「長崎大学は強引に推し進めようとしています。 BSL4の施設からウイルスが漏れたら、市内に拡散
 し、住民たちは犠牲者になり風評被害が長崎県全体の産業に及ぶことは福島でも経験しています。
 原発事故で安全神話は崩壊している。 危険な施設をつくらせるわけにはいかない。 各市町村の
 自治会にも送り、53の自治会の会長に賛同してもらっています。 市内外のみなさんに建設になぜ
 反対しているか、安全安心を守る国民の権利を広く呼びかけたい。」  
新井さん (国立感染研究所 元主任研究官/バイオハザード予防市民センター代表幹事)
『なぜBSL4施設を住宅密集地に建設することが危険なのか』
「病原体が発見されるまで、目に見えない物で病気になると信じられていた。 顕微鏡が17世紀に
 使えるようになり、0.1mmのさらに1000分の1で、1マイクロメートルとは目に見えません。
 ウイルスはさらに、その10分の1以下で、細菌も実は生き物。 電子顕微鏡が使えるようになって、
 1959年以降はウイルスの形態がどうなっているか、いろいろと解かるようになった。


 第1次世界大戦を終わらせたのはスペイン風邪とも言われ、世界でものすごい数の人が亡くなり、
 日本でも39万人亡くなった。 今は遺伝子レベルで調べられ、切ったり貼ったりと進んでいる。
 アメリカやカナダのBSL4施設でサルを使い日本人もやっているが、長崎でとなれば彼らは喜んで
 乗り込んでくる。 遺伝子組み換えをやりたがるのは、論文が書きやすく成果になり、研究費が多く
 確保しやすくなるから。 BSE(牛海免状脳症)は細菌でもウイルスでもなくもっと小さいタンパク質
 で、電子顕微鏡でも見えない。 中枢神経が侵される悲惨な病気のひとつ。


 国際感染症とは外国から入ってくる、致死率が高いエボラとかある、BSL4施設で扱う感染症。
 日本にはない病原体をワザワザ持って来て取り扱う。 中部アフリカで被害を繰り返したほとんどが
 国土病。 27年間の間があり、長い時間の中で出て来る。 バイオ研究施設が感染の原因になる源
 であると職場の安全教育を受けました。 国内にそういうチャンスを置くとはどういうことなのか。
 武蔵村山市に施設があるが30年以上、実験なしできた。 今回、新たに長崎で進められている。
 なにが危険なのか、国内に存在しない病原体を扱う。 それまでにない病原体が入ってくると梅毒も
 天然痘もそうだったが、どえらい被害がでる。 施設から感染したら、長崎だけでなく広がっていく。


 症状の始めは風邪と変わらない、交通の発達で日本中に散らばると考えられる。 2016年の特殊
 なインフルエンザは、もしかしたら遺伝子組み換えかもしれない。 実際に施設から漏れる事件が起
 こっています。 バイオハザード予防市民センターのホームページにでています。 感染させた動物
 の逃走も3件報告されており、100%防ぐ事はできないので恐ろしい事になる。 劇薬で発がん性の
 物質も大量に扱い、いろんな危険な物資が取り扱われる。 遺伝子組み換えの研究がどんなに危険
 か未知数。 地震やテロの他、職員が内部から持ち出すとやっかいです。 放射性物質を駅でバラま
 いた事件もある。 中で働く人を優遇した職場づくりをしないといけないが、人間だからワカラナイ。


 実験者の意識、科学者や施設で働く人は外への被害を与える意識は薄い。 加害者になる意識を持
 たないのが問題。 自分たちには安全な施設だと思っている。 BSL3も4の施設も、変わらない。
 消毒シャワーくらいで、外への安全は構造的に変わらない。 BSL4だったら外への安全性を考えて
 くれよと言いたいが、自分たちだけ。 高度実験施設という言葉に騙されないようにして頂きたい。
 国に遠慮する必要はないんですよ、無責任体制で個人は問われない。 みなさんには具体的に責任
 を追及してもらいたい。 研究費が欲しい実情で、キナ臭くなっています。


 テロ対策の名目で長崎も国防上重要と、国家の安全保障の観点から見ていると言う。 政府の特別
 予算を最低4億円とも言われている。 軍事研究はしないと、果たして長崎大学は拒否できるか心配
 です。 731部隊と戦後の医学界、公の反省もしていない。 長崎でも受け入れた歴史がある。 
 キチンと反省し、考えているのか指摘せざるをえない。 漏れた例はないと大学側は言うが、子ども
 騙しの主張。 漏れたら太陽の紫外線しかなく、殺菌効果がある距離がいるのは当然。 人口密集
 地につくってはいけない。 アメリカだと環境検査で比較しないといけないが、日本に法律はない。


 実態は研究者の利便性で彼らは、周りのいのちを考えているのか。 ほとんどが公務員でみなさん
 の税金で研究している。 払っている人を危険にさらすとは、みなさんは声を大にして怒っていい!
 国防上の面からも無人島だとテロの監視などやりやすい。 市民を感染しない手立てを第一に考える
 べき。 国内に存在しない生きたウイルスを輸入する必要はない。 入れないのが最適な方法で水際
 の検疫こそ力を入れるべき。 成田と関空にエボラの検査機器など導入し、隔離病棟を併設などがで
 きます。 車両で運ぶと事故のリスクも高まる。 国際感染症の診断は、専門施設でなくとも確立して
 いる。 長崎大学が動かないと検査とか診断できないという事はない。 できないとはありえません。


 長崎につくるのは、いったい何があるのか、論文を書いて世界に認められ評価され、研究費も確保で
 きる。 防衛省との間の研究費に注目してもらいたい。 攻撃目的ではできないが、防ぐためには攻撃
 の手段を含めて生物兵器として研究できるので防衛省も力を入れる。 施設を動かす為に、基礎研究
 の名目で外国から入れて研究しようとするが、アフリカなどの国土病は病原体がある所に国際協力で
 現地につくって国際管理の元、研究していく事がワクチン開発には必要。 なにも日本につくるべきで
 はない。 世界で共有していくのが望ましい。」




BSL4中止連 事務局長 (木須さん/長崎大学名誉教授)
「国や大学は住民の理解ができないと設置できないと言っていたが、安倍政権の性格の影響が大きく、
 官房長官に呼ばれた県知事や長崎市長は得られていると計画は進んでいる。 住民理解は根拠が
 ないと事実を示す署名活動は、目標5万で期限を設けていません。 半年で1万を目標に多くの市民
 の反対を示す意義があります。 国は万一、事故が起きたら職員を派遣すると言うが、何の役にたつ
 のか住民をバカにしている。 できる事は封鎖で、逃げた人は長崎ウイルスとして扱われる。
 国は直接責任を負うとは言っていない。 責任は長崎大学で、事故が起きても、あなたたち住民が賛
 成したからとなる。 事実でない事はひっくり返せます、署名をよろしくお願いします。」