近隣自治会住民と市民のつどい


日 時 2016年11月26日(土)14:00〜16:30
場 所 長崎原爆資料館ホール


主 催 BSL4施設の坂本設置に反対する自治会連絡会
エボラなど高度危険病原体の動物実験施設(BSL-4)の坂本
キャンパス設置に反対住民の声を市長に届ける会
自治会連絡会 司会 
「BSL4施設の坂本設置に反対する自治会連絡会を結成して活動しています。 4つの自治会で7割の
 住民が反対しています。 反対の自治会は増えております、1年半の時を経て集会を開催できました。」


自治会連絡会 会長
「現在のBSL-3でさえ安全管理運営がずさんなのに、BSL-4の管理運営を到底、認めるわけにはいき
 ません。 ウイルス漏れ事故が発生すると人間は3時間で死ぬ、これは原発よりひどい。 長崎大学は
 住民に愛される国立大学になってほしい。」
新井さん (国立感染症研究所 元主任研究官/バイオハザード予防市民センター代表幹事)
「なにが危険なのか、BSL-4では強い病原体を扱い日本にない病原体。 感染症はものすごい勢いで
 蔓延し大変な事になる。 大変致死率の高い病原体、BSL-4に該当のウイルスに薬はありません。
 ひとたび感染すると死を覚悟しないといけない。 いろんな危険な物をたくさん使っているので施設外
 に問題を引き起こし、下水に流されたり霧状で飛んで来ると心配しストレスになる。 最高の安全神話、
 使う側の研究者は安全だと思いこみたい。 全てを疑うのが科学なんですね、考え直さないといけない。 


 一様に安全だと言うが都合の悪い事は隠します、これも大きな問題。 論理的に話を進めないといけ
 ないのに、安全神話の為に隠してしまう事故隠し。 事故は恥なので隠すが、人間はどこかでミスを
 犯す。 専門バカという言葉もある、狭い所しか見れないで客観的に見る事に欠けているのが専門
 家の特徴。 市民はいろんなレベルの人が生活している。 感染を受ける側の抵抗力によって変わり、
 体力があり受け付けない人もいるが、条件しだいで空気感染するので病原体を遮断する事が大事。
 公権力は個人的責任は問われません。 公権力の方は信念にもとづいて発言しているかどうか。
 公権力側も勉強しないといけない。 公職を離れて責任をとれるのか確かめて頂きたい。
   

 BSL-4施設内に安全キャビネットがあり、出る空気はHEPAフィルターを通して屋上から出る。 
 0.3ミクロンを99.7%取れるが、病原体を滅菌する機能はなく濾過するだけ。 生きているウイ
 ルスが外に出ているか調べられるがやらない。 なぜか、出るのは明らかだから。 BSL-3の施設
 でも調べていますか?答えられない。 漏れた感染症の例はないと言う。 1979年ソ連で軍の施
 設から炭疽菌が漏れ死者が出ている、新しいフィルターの交換で取り付け忘れのようだ。 
 フィルターの表面には菌がついてるので非常に危険です。 


 生きたままのウイルスが周りの生活空間に到達する立地は危険。 坂本地区よりもっとふさわしい
 立地が長崎には無人島もある、選ばないといけない。 研究者の利便性を考えた一方的な理念。
 本当にしたいなら不便を乗り越えてもやるでしょう。 エボラは生物兵器として注目されている。 
 テロで盗まれる心配もあるが、扱ってる施設を攻撃すると一瞬で一気に拡散する。 無人機で爆発
 させ中のモノが噴き出ると生物兵器で攻撃されるのと同じ。 日本の今の政情から見るとこれから
 ますます心配しないといけない。 危険を冒してまで取り扱う必要があるのか。 そんな必要はない。
 

 国策として政府は国防上の理由があると言う。 昨年防衛省はいろんな大学や企業に研究予算を
 出している。 長崎大学は軍事研究はしないとあるが、適用除外がある。 731部隊とエボラの関
 係、医学者は731の歴史の事実に関して反省するのかでていない。 軍だったら人体実験もやり
 たい放題、考えないといけない。 多くを殺す為にひとりを犠牲にする。 犠牲になってもいい、い
 のちはない。 病原体を日本に入れない事が大事。 水際作戦で検疫を重視し、検査できる病院
 施設を併設するのが大事。 まき散らす事なく世界的な管理で施設を国際で造り研究するのが一
 番ありえる姿。 このような施設は造らせない、どうしてもできないなら立地条件を考えたい。」
平野町自治会 会長
「原爆の惨禍を乗り越え復興した街。 長崎大学の報道に驚きを隠せません。 BSL−4の研究施設、
 住民が不安を抱える生活に怒りがこみあげます。 全住民の8割が反対、住宅地に造らせるわけに
 はいきません。 医大前に横断幕を掲げています。 安全神話を繰り返す大学に住民の声を届けたい。」


上野町東部自治会 会長

「自治会創立70年を迎え、法人として認可を得ております。 なぜ住宅地に危険な病原体でリスクを
 子や孫に背負わせないといけないのか。 長崎市は容認しましたが地域理解は進んでいない。 
 住民の声を受け止め住民被害がない場所に造るようして頂きたい。」


山里中央自治会 会長
「去年7月の住民アンケートで80%が反対でした。 なぜ観光地である場所に危険な施設を、理解で
 きないという内容が多かったです。 ワクチンの研究は大切だと思いますが、造る場所を間違えては
 いけないと思います。 安全神話が原発で崩れさった今、国の確認がとれても保障になりません。」


扇町自治会 副会長
「アンケートで反対69%、反対と言うと生活があるのでためらう、大学の先生や関係者もいます。 
 無人島にした場合は応急処置ができないからと言うのに、事故はおきないと言えるんですか。 
 父は原爆で亡くなりました、平和な長崎にまた子どもや孫に不安な生活では死ぬに死ねない。
 地域のみなさまが協力しないなら進歩はありません。 声を大にして反対運動しています。」