食の安全、安心に関する学習会


日 時 2018年5月29日(火)18:00〜19:30
場 所 長崎地区労会館・2F大会議室


主 催 一般財団法人長崎地区労働福祉会館
貸し会議室
財団法人の事業
長崎県 食品安全消費生活課 課長補佐 『食品の安全・安心について』
「安心できない安全は意味がない。 そのためにも食品に関する安全を、お伝えしたい。 7割の方が
 輸入食品や添加物に不安を感じています。 中国産はイメージが悪く週刊誌でも特集があり、ものす
 ごい見出しの記事。 取り上げられていますが、中身はそれほどでもない。 輸入食品で中国産はア
 メリカの3倍は輸入されている。 検査件数が多く、違反件数も多いが違反率は中国は少ない。
 ダンボール肉まんの話とかあったが今、輸入されているものは、そこまで敬遠する必要はない。
 悪いイメージが定着しているが、残留農薬や添加物も国は管理して、国産の食品と大差ないと言う。


 国内でも毒性の強い農薬が多く、安全確保の為に禁止制限がかけられた。 最新の残留農薬は安
 全が確保され毒性が弱くなったが、農薬を直接飲むと死亡事故になり、昔から自殺にも使われる。
 農薬を使っていない野菜は少ない。 砂糖の代わりとして添加物のズルチンやチクロが昔使われた。
 毒性が高い物質で国内で使用禁止になった添加物。 いろんな食品の健康影響は、毎日食べ続け
 ても悪影響がない基準値。 水も取りすぎると死んでしまう。 コンビニ弁当も3食たべ続けるのは、
 栄養のバランスが問題で、いろんな物をバランスよく食べるのが大事です。 


 食中毒の健康被害、30年前はサルモレラとかだったが今は少なくなり、ノロウイルスが多い。 生ガ
 キが多く、カキ焼きでも60℃で開いてしまい、中に火が通っていないとノロウイルスは死なない。 
 フタをして蒸し焼きにするか、よく焼いて食べるようにしてください。 人の体の中でウイルスは増えて
 おう吐とゲリで大気中で感染を広げる。 汚水処理場でも完全に除去できない、海に流れて取り込む。
 使い回しのタオルやドアノブも危険。  子どもは、なんでも口に入れるので感染しやすい。 世話を
 する家族にも感染します。 防ぐには手洗いと、うがいが予防に有効です。


 肉フェスで、600人の食中毒。 あちこちの飲食店で鳥のたたきが出ますが、火を入れていない。
 新鮮だから食べれると言うが、関係なく鶏肉にはカンピロバクターがあり食中毒になる。 新鮮だか
 ら生でとは根拠にならない。 みなさんに注意をお願いしたい。 長崎県内の食中毒はフグが多い。 
 自分で釣って違いがわからず食べるなど非常に多く、いのちを落とすので注意が必要です。 山菜
 やキノコなども判別が専門家でも難しく、毒性があり事故が起きています。 健康食品も、有名な芸
 能人や利用者の感想など都合の良いCM。 安易にやせるとか豊胸など、体に害がある食品もあり、
 健康被害がでたりしています。 


 健康の基本は栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養です。 安易に載せられず、補
 助食品として上手に利用してください。 生後6ヵ月の乳児がハチミツが原因で、ボツリヌス症になり
 死亡しました。 赤ちゃんの世話をする方は、1歳未満の乳児にはハチミツはリスクが高い食品です。 
 ボツリヌス菌は熱に強く、ハチミツやハチミツ入り飲料やお菓子を与えないようにしてください。 
 食品の安心とは心理的なもの、食品の安全とは科学的根拠をもって判断されるものです。」