食の安全、安心に関する学習会


日 時 2017年6月29日(木)18:00〜19:30
場 所 長崎地区労会館2F大会議室


主 催 一般財団法人長崎地区労働福祉会館
貸し会議室
財団法人の事業
炭谷さん (石木ダム建設絶対反対同盟) 『石木の棚田を守って』
「高校を卒業し、東芝の川棚工場に入り労働組合で役員もしました。 1982年のダム強制測量の際
 は宣伝カーを借りて県評・地区労にお世話になり、久々に地区労会館に来ました。 
 川棚町から約5km、川原(こうばる)の米はうまいんです。 冷や飯や握り飯になってからも、うまい。 
 虚空蔵山は標高600m程度、三方を囲まれ秋になると早く冷たくなり、稲の生育が加速し水の地下浸
 透が早い土壌環境。 米は通常1反あたり400〜600kg取れるが、8割くらいで量が少ない分うまい
 米が作れます。 30年前に農業委員会で1位になった米を是非、ご賞味いただきたい。


 石木ダム建設予定地の川棚町川原地区。 計画から50年、本当に必要なのか、この公共事業はオカ
 シイんじゃないかと、ダム事業を阻止して止めたいとがんばっている途中です。 
 水をやらないと、この40年一度も言った事はありません、水はみんなの物です。 本当に水が足りな
 いなら私も理解できるが、治水もデッチアゲで誰も本当の事を言わない。 ダムと限定するからおかし
 くなる。 川を使った治水と利水はできないのか。 もうちょっと違ったやり方で水を貯めて、川も住民
 も守れる。 工業団地ができると言われ2転3転し、まだやってる公共事業を見直したらどうですか。


 3地区120世帯が13世帯になって、もう20年。 私たちは信念を変えません。 土地を強制的に取
 られても出ていきません、耕作を続けます。 この治水の根拠がオカシイ。 自民党・田中角栄の日
 本列島改造論で、2000ものダムを造ってきた。 県も知事も誰も責任をとらないまま担当者も変わ
 ってきた。 最近は国土交通省も、環境を変えずに治水しようとしている。 滋賀県では国交省から
 来た人を返しても交付金が減る事もなく、ダムなしで治水を進めていっている。 県は金を払います
 と来たんですが、私たちは受け取らない。 金銭でいつでも応じますよと、いくらで買うかだけ。   


 土地収容の問題は、かなりズサンで法律が完全に崩されようとしている。 話合いも彼らは聞かない。
 収容委員会が進めて行き、やる事と言う事が違う。 1月から付け替え道路工事の着手に入る状況
 で、1日でも遅らせようと大型重機の搬入口を塞ぎ臨戦状態です。 行政は既成事実を作りたがり、
 できたからもういいでしょうと手続きを進めるが、なんとか止めたい。 深夜や早朝に大型トラックを
 入れようとする。 こういうやり方で公共事業を進めていいのかと、現実にあっている事を見て、ダム
 問題に疑問を持って本当にオカシイと目覚めて頂きたい。 町民の目線で見た石木ダム。


 県への抗議行動で覆面をしているのは、カメラやビデオ撮影され、立ち入り禁止と向こうが訴えきた
 り、雑誌に顔写真が載ったりするので隠すしかない状況で事情があります。
 国交省から行政訴訟が続いて、住民側も佐世保地裁で訴え意見陳述をしています。 アウトドア企業
 のパタゴニアが支援して、昨年から映画を作ろうと編集が進んでいます。 誰かが変えなきゃいけない。 
 私たちは何とか止めたいと、がんばっています。 みなさんのご支援をよろしくお願いします。」
    
石木の写真展示