2016年第27回じん肺・アスベスト学習会


日 時 2016年10月13日(木)18:30〜20:00
場 所 長崎市立図書館・1F多目的ホール



主 催 なくせじん肺全国キャラバン長崎実行委員会
三菱長船じん肺アスベスト第3陣訴訟原告団 団長
「4月7日に長崎地裁に提訴しました。 遺族含めて25名の原告団、三菱の下請けや孫請けで働いてき
 た人たち。 防熱に石綿が使われ、三菱は儲けの為、下請けを使い捨てにするのは許せません。 
 安全対策などおなざりにされた。 下関の裁判ではすでに勝利しています。 保障と早期解決をめざし、 
 これからもみなさんの、ご支援ご協力をお願いします。」 


長崎労健懇 事務局次長
「昨年は実行委員会をつくり過労死学習会を自主開催しました。 精神疾患は職場での大きな問題で、
 労働相談でもイジメやいやがらせなど増えています。 今年は長崎県の窓口として指名され、厚労省
 主催で過労死等防止対策推進シンポジウムが11月23日(水)14:00〜この場所で開催されます。」


長崎実行委員会 代表世話人 横山弁護士 (全国じん肺弁連)
「労働者は何の為に働くのか、自分や家族の幸せの為働く。 安全対策をとらず家族も巻き込み、何
 の為に働いているのかわからなくなる。 立ち上がって不正や対策をとらない国や会社と闘い、前
 向きに生きて救済の手を差し伸べたい。 未来はいかなる事があっても明るい希望を捨ててはいけ
 ない。 一緒になって闘っていける同志として、これからもがんばっていきましょう。」 
長崎実行委員会 代表世話人 戸田教授 (長崎大学 環境科学部)
「長崎の6大災害、原爆は誰でも知っている。 カネミ油症は五島が発祥で、諫早・長崎大水害に普賢岳
 の火山災害と、対馬のイタイイタイ病がある。 じん肺の災害、アスベストは長崎は特に三菱重工長崎
 造船所がアスベスト労災認定件数が全国最多と毎年、厚生省が発表している。 地元の学生も初めて
 知ったという人は多い。 これからも、みなさんと一緒に勉強していきたい。」


長崎県労連 議長
「じん肺の問題は、トンネル工事や造船に鉱山、アスベストと最大の職業病。 私たち労働者は、あらゆ
 る労災を無くすのが願い。 全国的な衛生週間で厚労省のスローガンは違和感があり、新自由主義の
 自己責任論を感じる。 健康な職場を労働者が作るのは筋違いで国や企業の責任。 責任を働く人に
 押し付けるのはとんでもない。 長時間過密労働にある労働者の健康問題を無くす取り組みも必要。」 


なくせじん肺キャラバン長崎実行委員会 事務局長

「地区労や平和センターなど、みなさんに署名を集めて頂き、長崎実行委員会は幅広い労組も一緒に
 取り組んでいるのが特徴で全国的に話題となっています。 キャラバン要請行動で長崎県は前進して
 いない感触でしたが、長崎市はアスベスト建物除去の補助金を全国でも高い一千万円をだしています。」
健友会上戸町病院 院長 『じん肺・アスベスト関連疾患』
「じん肺の患者に接する機会も多く医者を続けています。 今は治療も発達しているので呼吸困難にも
 対処しているが、労働者の要求から出発した、じん肺診療のスタートの頃は少しでも呼吸が楽な姿勢
 をとるしかなかった。 じん肺は粉じんを吸入する事で肺が炎症をおこす肺の病。 粉じんも色々あり、
 粉じんに暴露される職業も色々ある。 小さな粉じんは肺の奥まで入りこみ、一回壊れたら元に戻らな
 い、そのまま障害が残る治らない病気。 溶接工肺や石綿(アスベスト)肺、解体業で昔の建築物はア
 スベストが使われている。 アスベスト関連疾患は種類があり、中皮腫は低濃度暴露でも30年くらい
 して発症することがある。 


 医者がぼんやり診察すると間質性肺炎でタバコでしょうと診断して、その方がなぜそういう疾患になっ
 たか巡らす事ができずに肺がんとアスベストを見過ごしてしまう。 アスベストを吸った職歴がなかった
 か聞くことが重要です。 肺胞という空気袋の中で酸素を取り込み、二酸化炭素とガス交換をするところ
 を間質と呼ぶ。 炎症で傷になるのが間質肺炎となる。 間質肺炎を見たら、じん肺を疑ったほうがいい。
 医学用語で特発性間質肺炎など特発性とは、原因がわからないという事。 COPDは慢性肺疾患で、タ
 バコを吸う煙が原因とも言われ、じん肺患者がCOPDとかたづけられる事もある。 50代以上の粉じん
 作業の労働者の多くがタバコを吸っている事が多く、申請してもタバコが原因と却下される事も多い。 
 禁煙を早くした方がいい。 タバコを吸う事で不利になっている。 


 アスベストはいろんな所で使われる。 石綿が大量に輸入された’70年代から禁止になった2004年ま
 で発がん性があるのに永く使われてきた。 この運動の意味は、今から起きる人たちをどう救済するかが
 大事。 今の問題が解決しないと救済されない。 震災瓦礫からの吸引も問題になる。 震災ボランティア
 に行った学生の話だと、マスクとか自分でもってこいと言われるが危険。 瓦礫撤去のバイトもあるが防じ
 ん対策がとられていない。 ずっと喘息だと思っていたが、じん肺だったなどもある。 治らない病気に何を
 してあげられるか。 そのひとつが救済の手助けを取り組む事が医療者として大事。 積極的に取り組ん
 でいきたい。」