長崎地区労 青婦協 事務局長
「第49回平和友好祭を始めます。 主催者あいさつ、基調提起、記念講演のあと分散会を行います。
 講話を聞いてからエルベの誓い、夕食交流を順にして青年女性の学習と交流を深めていきたい。」


平友祭・長崎県実行委員長 
「長崎県教職員組合で青年部長をしています。 1955年から取り組みがスタートし、長崎県でも今回
 で49回目。 教員は残業手当がつかない労働環境で、今までの慣習などオカシイ事もあります。 
 労働組合がなぜ平和活動をするか、戦争状態になれば職場や生活や社会が潰されてしまいます。 
 職場実態を話し、いろんな職場の仲間の悩みを聞いて、平和についての学習も深めてください。」


自治労長崎県本部 青年部長
「職場は時津町職です、基調提起をします。 各組合から平友祭実行委員会をつくり、反核平和の火
 リレーも各県で行われています。 職場で平和的な労働で平和的な生活が送れるよう、働きやすい
 環境にするのも必要です。 前回はモンゴル村で行い、予算の都合など4年ぶりの開催となりました。
 政府の介入もあり原発再稼働の動きがあります、安心して暮らせる平和とはなんなのか考えていき
 たい。 安保法制を強行可決され、共謀罪についても政府の思惑に対し、反対運動する反政府勢力
 に対して取り締まろうとする。 今、衆院を通過しているが考えていく必要があります。 戦争体験を
 語り継ぎ、戦争させない為にも職場で広げるようにしていきたい。」
職場合理化・賃金・平和運動などの課題について、5つの分散会に別れて討論が行われた。
職場実態の報告や不安・悩みなど職種を越えた仲間が討論し、同じ労働者として改善を考える。
各位が自己紹介し、残業実態・権利行使など働きやすい職場になっているか、意見を出し合った。


・職場は違っても月の時間外労働などの悩みを共有できてよかった。
・残業でなかなか早く家に帰れない人がいるので、声をかけて呼びかけるのも大事だと思った。
・有給休暇を取るのに、何もないのに取るのは気分的に難しいと感じる人が多かった。
・人事評価制度の導入に不満を持つ人が多く、賃金に反映した目標の難しさなどを実感した。
・将来的な不安を抱えている人も多く、自分の職場環境が当たり前だと考えず、意識して働きたい。
・他の職場の話を聞く事で、当たり前と思っていたことが、当たり前でなかったと気がついた。
・交流することで他の職種の状況が参考になり、今後もこのような場を設けて産別や単組の声を聞く
 機会は大切だと思った。
山川さん (長崎証言の会) 『あの日はどこから来たのか―8月9日の向こう側』
「8月9日の登校日は11時2分の後に一発の原子爆弾がと、なるんですね。 8月9日がどうやっても
 たらせられたのか話題にはならなかった。 8月9日の向こう側とは、11時2分の前の方という表現。
 かつてNBCの記者・伊藤明彦さんの言葉。 彼が被爆者にインタビューしてラジオで流すと立ち上げ
 たが、1年で降板し佐世保に飛ばされ、その後退職した。 全国の被爆者に、NBCの肩書きがない
 状態で1000人以上の被爆証言を集め、CDにして全国の図書館や学校に無料で寄贈した。 彼は
 深夜の肉体労働で壮絶な人生を送り、亡くなった。 
 
 
 なぜその日がもたらせられたのか、原爆が開発されたか。 原子物理学は1930年代に発展した。
 安倍政権もそうだが、全体主義を目指すので個人主義は大キライなヒトラーが反ユダヤ主義・反個
 人主義政策を取り、優れた頭脳がドイツから出て主にアメリカへ行った。 世界情勢の激変でドイツ
 より先に開発しようとした原爆の開発。 ルーズベルト大統領は議会や国民に内緒で大金を使い、
 スタートさせたマンハッタン計画。 トップに軍人を据えて短期間で開発できた。 天然のウラン鉱石
 は核分裂を起こしにくい。 0.7%のウラン235を取り出し、原発は3〜5%の濃縮でいいが90%
 濃縮しないと兵器としては至らない。 遠心分離機が使われるが困難で難しい作業工程。


 あれだけの原発事故を起こしても日本が原発に固執するのは、原発の中で造られるプルトニウムを
 潜在の核として持ちたいからと、外国からは見られている。 爆心地公園に黒い柱が立っていて、
 近くにあるプレートに原爆落下中心地とあるが、落下・落ちるとは自動詞。 投下だと他動詞になり、
 原爆投下だと誰がなんの為にとなるので、さりげなく避けている。 私は落とすというのは不適当だ
 と思う。 戦争を始めるにあたって石油や鉄鉱石の量を表にして比較すると、当時よく戦争に踏み切
 れたなというアメリカの能力。 日本がいかに無謀だったか。 


 第二次大戦で原爆の開発がギリギリ間に合った。 長崎型のファットマンと同じ4.5tある重さのパン
 プキンに高性能火薬を詰めたニセモノ原爆が49発あり、予行練習され何万人か亡くなっている。 
 福島にも7発落とされて、模擬爆弾で訓練しテストを繰り返した。 アメリカの原爆神話は日米の将兵
 のいのちを無駄にせず早期に終わらせる為と言うが違う。 戦後のソ連とアメリカの2大勢力の最初
 の作戦として、極秘で造った実験の意味が大きいと言わざるをえない。 ドイツは降伏したので日本
 にというのも違う、1944年9月に日本に投下を決めた記録が残っている。 長崎は最後に選ばれた
 場所。 実験以外の意味はない。」


長崎県平和運動センター 青女協 常任幹事
「エルベの誓いを読み上げます。 (一部抜粋)二度と再び戦争はすまいと未来をめざして前進しよう。」
 
1日目の最後に夕食交流会を野外でバーベキュー。 各地区から参加者を紹介、あいさつを行った。
2日目は朝食後に分散会の報告を行った。 (下記一部抜粋) 


長崎県職員連合労働組合長崎支部 書記長代行
「今回、平和学習だけでなく同世代と交流ができて、自分の財産になったと思います。 今回の学習で
 学んだ事を自分の職場に戻って、周りに伝えていきたいです。」


西海市職員組合 青年部
「時間外労働が全体の悩みとなっています。 ストレスでうつ状態も多く、労組の仲間が支えになる。
 悩みを相談する事が職場環境を良くしていくので、相談を聞いてサポートするのも必要でした。」


川棚町役場職員組合 青年部
「実家暮らしの一方でひとり暮らしはギリギリの生活。 日々の賃金、一時金(ボーナス)の貯蓄を、
 取り崩す生活になっていて将来不安が多い。 全員に共通した課題は時間外。 先輩たちが届け
 を出さず残業し、自分も出せない状況。 民間との違いも知る事ができ職場でも伝えていきたい。」
 

全日本造船機械労働組合 井筒造船分会 青年部
「いろんな職場から青年・女性が集まり、交流会でいろんな意見がみなさんから聞けた。 部屋でも遅
 くまで話ができた。  またこういう場で他の組合と交流を深めたい、参加できてよかったです。」
第49回平和友好祭長崎県祭典


日 時 2017年6月3日(土)14:30〜21:00
         〜6月4日(日)     〜9:00
場 所 時津町崎野自然公園 
費 用 参加費 別途 


主 催 日本青年学生平和友好祭・長崎県実行委員会
日本青年学生平和友好祭 事務局 『労働組合と反戦平和運動』
「中央で各組合の青年女性や、社青同に部落解放同盟などで平和運動をやっています。 日本では、
 平友祭と言いますが、いろんな形で世界各国で広げられ10月にはロシアのソチで開催されます。
 108ヵ国から2万人の仲間が集まり、日本からも参加して交流してもらいたいと思っています。
 日本では労働組合の青年女性ですが、外国ではそれだけではない運動。 元々は青年兵士たちが
 始めた運動で、軍隊にいる立場から若い将校たちが戦争させない議論があります。 


 労組が成立しない国もあり、イラクでは青年の失業率は8割、残りは自営業で職場がなく成り立たな
 い。 平友祭活動で生活の要求を政府に訴えたりしています。 日本の戦後の社会的な運動は市民
 団体もなく、労組が政治や社会にモノ申してきた。 職場に入り自動的に組合費を取られ、よくわから
 ず入ってる人が大半。 30年前の平友祭の資料でも、なぜ労組が平和運動やるんですかと疑問が
 ありました。 組合にみんなで入り、みんなの力で資本家や経営者・使用者に訴えて変える事ができ
 るのが労働組合。 社会的に解決できない問題などにも、各組合で集まって取り組んでいます。 


 最近の労組はなにもせず、交流ばかりになってる組合もある。 ある青年部では組合で集めた金で、
 役員たちが飲み食いするところだと言った。 残念ながら、そうなってしまっている組合もあります。
 戦争や核兵器や原発に反対するのは、労働者のよりよい生活や未来を勝ち取る運動。 放射線が
 高い所に行く問題もありますが、福島に行って原発事故の状況を見てほしい。 連れて行き見せた
 りしています。 郵政の仲間は配り終わるまで、戻れないので津波を見ながら配達し、原発の爆発
 音を聞き、やっと逃げられたそうです。 逃げられない職場のあり方を考え直す事も必要です。


 暗い歌で好きじゃなかったんですけど、『原爆を許すまじ』の4番の歌詞で大事な事が歌われていま
 す。 労働によって築き上げた富と幸が今は全て消え去ったという内容で、原発事故の後、原発も関
 係ない事じゃないんだと思いました。 労働者の財産が台無しにされた現実。 戦争が起きれば人や
 財産が失われる。 戦争させられるのは若い人。 台無しにされないように核や戦争に反対する平和
 運動をしないといけない。 日本だけが平和でいいのか、いろんな形で運動に関わってもらいたい。」
 
自治労長崎県本部 青年部長
「閉会集会を行います。 残業が多いと自分の余暇が楽しめない、寝て起きて仕事だけだとストレスが
 たまりメンタルになる。 賃金や労働条件にリンクして職場の平和と、社会的な平和を考えて頂けた
 らと思います。 実態がないと要求の根拠にならないので職場のみんなと議論して、職場実態を積み
 上げて要求や交渉の場に持っていきたい。 平友祭はいろんな組合の実行委員会で開催してます。
 4年ぶりの開催で、次回はスパンを短くしてまた開催していきたい。」


最後に、労働歌インターナショナルを合唱して、参加者全員の団結がんばろうで終了しました!
公務員・民間の労働組合から参加しています。 次回もぜひ、青年女性部がない組合からも、
参加してください、お待ちしてます。