さようなら原発ナガサキ
原発なしで暮らしたい長崎の会
「オープニングは、長崎のうたごえ協議会のみなさん、3曲披露して頂きました。 2011年3月11日は
 忘れられない日。 あの日の衝撃を思い起こして有効に共有したい。 黙とうして、開会致します。」 


にしおか由香さん (漫画家/長崎大学非常勤講師)

「現地で長年、取材され報道されてきたのが七沢さんです。 初めは日本中が大変な衝撃映像で、E
 TVが世界のネットで2位になるほどでした。 今でも福島に通っておられるそうです。 TVの原発報
 道を通して、講演して頂きます。」
原発ゼロをめざす長崎連絡会
集会アピールを読み上げます。 2019さようなら原発長崎集会APPEAL。」 (下記に一部抜粋)


デモ行進は、勤労福祉会館〜賑橋〜浜町アーケード〜鉄橋〜出島表門橋
8年の年月をかけ、この国の政府はどれだけ成長できているだろうか。 安全性の保障が危ういまま
原発の再稼働を続けている。 昨年秋には福島に設置されたモニタリングポスト(空間放射線量計)を
8割(約2400ヵ所)も撤去すると発表した。 原発事故と放射能汚染は、ますます隠されようとしている。
2020年からは電気料金に原発事故の費用が加算される。 国策と一体化した電力会社は、電力の
過剰供給回避のため太陽光発電の出力制限をして、再生エネルギー事業に圧力をかけている。
さようなら原発!ナガサキ集会


日 時 2019年3月9日(土)14:00〜
場 所 長崎県勤労福祉会館 


主 催 さようなら原発1000万人アクション・ナガサキ
      原発ゼロをめざす長崎連絡会
      原発なしで暮らしたい長崎の会

長崎のうたごえ協議会のみなさんの演奏
七沢さん (元NHKディレクター) 『福島から何を学ぶか?〜原発事故から8年〜』
「昨年、定年しました。 福島原発事故が起きて8年、いろんな事があったと思う。 原発事故が起きた
 時の情報の問題。 分断でみんなバラバラになった、分断をキーワードに考えたい。 TV新聞含めて
 重要な情報を届けられずにいた。 東電や政府発表も情報が少なかった。 ネットを中心に外国の気
 象データで予想図が出て回覧された。 事故から4日の3月15日、私は仲間と福島に向かった。
 応急的な防護服装で、線量計をつけて行った。 メディアの問題、自主規制で30km圏内は大手マ
 スコミは入れず、誰も取材に行っていないから、南相馬で避難した人たちには情報がなかった。 


 放送の後、反響で1600件の電話があり、教育番組だがNHKは5回再放送した。 事故の後、情報
 を一元化すると原子力特別措置法は、混乱を防ぐためだとあり情報が公開されない。 一元化は恐
 ろしい。 自分の判断でなく、政府の指示で入らないとは報道機関としてすべきではない。 安全は
 否定できないんですけど、報道の空白ゾーンをどう考えるか。 逸脱して入り、処分を受けました。
 外国のメディアからは奇異な事で、なぜ日本のジャーナリストは現場に入らなかったのか、信じられ
 ないと今だに言われる。 戦場にも入らず、フリーの人が入るので、ハッキリした答えが今だにナイ。


 組織のコンプライアンスと取材者の使命について、どう考えるか。 重要な事が提起されたが、その
 ままになっている。 国はメディアに情報を与えない、重要な事のひとつ。 国政選挙でも原子力政
 策はずらされてきた。 労働組合も原子力維持の組合があり、簡単ではない。 国民投票にもなって
 いない。 福島と福島以外の日本が分断された。 原発に関する報道をチェックしていますが、201
 1年は3500件あり、2017年は426件とかなり減ってしまう。 情報に接する機会が減っている。


 東電のTV会議の映像や調書で、撤退の話も進んでいた。 600人が避難し、残った50人で対応で
 きるのか。 民間の原発労働者に、いのちを懸ける行動をしなさいと言えるのか、逃げる権利はある。
 始末に負えなくなった原発をどうするのか。 本当にアウトになったら、ヤバクなったら、みんな逃げ
 だすんじゃないかと。 下請けの社長は行かなくてイイと言ったが、東電はアナタ達の仕事だと言う。
 いろんな理由で原発は良くないと言われるが、この問題の深さ。 原発を再稼働していいのか。 


 3号機爆発で双葉町の消防に来てくれとなり、自衛隊も内規で原発には入れないとあり、米軍に要
 請して米軍基地から消防車が来て消火作業をしているが、記録に残っていない。 日本は自分たち
 で始末できないのかと、アウトオブコントロールでアメリカも心配した。 国民の保護は二の次、最初
 に復興するのは原子力村。 責任もとらない、国に期待するなと言う事に尽きる。 市民運動がない
 と汚染水の問題もしらっと流して騙していた。 闘う事によってのみ、未来が勝ち取れる。」