核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 委員長
「平成が終わり令和が始まる。 明治・大正・昭和は戦争がありました。 平成は平和が保たれて戦争
 はなかった。 令和は秩序ある時代を維持すると言う。 私は昭和時代に原爆にあいました。
 長崎は2番目の被爆地、世界に対して平和を維持する土台に、ならなけらばいけない。」


田上富久 長崎市長
「平和を長崎からと同時に、長崎は平和の街になっていこうと、多様性を受け入れて来たビューティフ
 ルハーモニーの街。 市民が集まって平和の想いを世界に発信していこうと、世代を超えて伝える場
 になる事を願っています。 厳しい逆風の時代、長崎は変わらない事を示していきたい。」
 
核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 司会
「第12回秋月平和賞の授与式にうつります。 今回選ばれた授賞者は長崎の証言の会、事務局長
 の森口さん。 この集会の発起人のひとりでもあります。」


森口さん (長崎の証言の会 事務局長)
「証言の会は設立50年目になります。 広島の学者、大江健三郎さんをはじめとして、政府に原爆
 白書を作らせる運動。 1967年に厚生省が発表した健康調査、生活調査の概要。 被爆者は、
 ぶらぶら病と言われ、仕事をしても疲れて寝込み、首になる。 秋月先生の、長崎原爆という生々
 しい本。 長崎の証言の本は創刊号から現在まで75冊。 憲法を変えようという人たちがいますが、
 証言集を読んでほしいと思います。 これからも、反戦反核の未来へ向かっていこうと思います。」
第21代 高校生平和大使 (高校生1万人署名活動実行委員会)
「国連訪問の報告、レセプションに参加してスピーチを行いました。 自分の想いや祖母の想いを伝え
 て、これからも沢山の人に長崎の想いを発信していきたいです。』
「韓国訪問で、在韓被爆者の話を聞き、長崎に残った被爆者と保障の差を学びました。 釜山駅前で
 韓国の高校生100名と署名をしました。 日韓の若者で協力し、歴史認識の差を埋めていきたい。」


「今年3月に広島と長崎から3名でノルウェー訪問しました。 ノルウェー政府が禁止条約に署名しない
 中、オスロでは知事と市長が署名するとした、自治体による核兵器廃絶へのアプローチがありました。
 テーマソング『この声を、この心を』を歌います。 被爆者歌う会ひまわり 指揮者、寺井さんが作って
 くれた歌詞に注目して聞いてください。」
第31回ながさき平和大集会


日 時 2019年6月16日(日)13:30〜15:30
場 所 原爆資料館ホール


主 催 核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会
共 催 (公財)長崎平和推進協会
長崎大学核兵器廃絶センター 副所長 『NPT再検討会議準備委員会に出席して』
「最低限合意しなければならない事、来年のNPTに向けて手続き的なモノが決まった最低限の出発
 点。 来年の失敗を避けようという前向きな全体の雰囲気。 しかし、残念ながら核兵器保有国と、
 核の傘の国と、非核兵器国の溝はむしろ深まった。 お互いに平行線。 相手の考えを非難する事
 があった。 未来への不安、解決のメドはたっていない。 


 アメリカは通常兵器による脅威に、核兵器の役割を拡大しようとしている。 核弾頭も古くなって変え
 るのは難しくない。 アメリカはインフラの近代化にお金をかけている。 爆撃機に基地と、産業基盤
 を全部更新しようとしているので、毎年40兆円くらい巨大な予算を要求している。 更新の必要性は
 否定されていない。 新しいインフラができると、またこれから60年間維持しようとなるので、核兵器
 を無くすとはならない。 来年はNPT発足以来50年、危機感は強い。


 日本のアピールも努力としては評価されるが、全体の会議では印象が薄かった。 核の傘の国は、
 依存すると核を使う事になる。 核兵器禁止条約ができた事によって、どう貢献しているか核保有国
 は説明する責任がある。 原子力の平和利用、福島の教訓はどこへ、前向きなスピーチがあった。
 今年は静かな議論、来年を意識して対立を深めない議論だが、いろんな立場の意見を聞き、核抑止
 が捨てられない国と、かえって危ないという国を乗り越えることが私たちの課題。」
ナガサキ・ユース代表団 第7期生
「学部の異なる若者が集まり、戦争体験や被爆遺構の学習を行います。 被爆者の話を聞き、長崎大
 学RECNAでミーティングを行い4月にNPT会議に派遣されました。 対話を通して感じた事は、アメ
 リカの強行な姿勢と自信。 お互いの理解を深め、国家間の対話が重要であると感じました。」
「会議を傍聴して核兵器保有国と、非保有国が真っ向から対立し、お互いに乱暴な言葉での言い合い
 に驚きました。 日本は立場が曖昧で、薄い印象を受けました。 私たちは、いつ被爆者になるかわ
 からない。 潜在的な核の脅威。 人類みな被爆者とは思っていなかったです。 」


被爆者歌う会 ひまわり 会長
「被爆者の合唱団として世界の平和を歌い続けてきました。 40年前に指揮者の寺井さんが作られた
 『浦上』、『もう二度と』、想いの限りを尽くして歌います、お聞きください。」


核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会 副委員長
「中身が濃い集会になったと思います。 人類みな被爆者という新しい提起。 いろんな悲観論もあり
 ますが、打ち破るために新たな一歩を踏み出していけたらと思う。 ありがとうございました。」