長崎県平和運動センター 事務局長 (一般財団法人長崎地区労働福祉会館 理事長)
「原発から出る核のゴミ、最終処分問題を考える学習会を始めます。 対馬の文献調査受け入れは、
 対馬市の問題だけでなく、長崎県全体の問題として、学習を進めて反対していきたい。」


長崎県平和運動センター 議長 (自治労長崎県本部 特別執行委員) 

「対馬が、核のゴミ受け入れ候補地として、商工会が4月に受け入れる動きがあり、この問題が浮上
 した。 文献調査で20億円の金が来る。 コロナ禍で観光客が激減し、物が売れず疲弊した中、
 経済効果があると応募しようとしている。 2007年にも対馬市議会で否決され、またぞろ再び
 動きが出てきている。 地層処分で埋めても安全性が確立されていないうえに、被爆県・長崎に
 核のゴミを持ち込ませてはならない。 危険性を学び、広めて頂きますよう、お願いします。」   
高野 聡さん (原子力資料情報室/放射性廃棄物ワーキンググループ委員) 
「核のゴミ最終処分の政策は前提からオカシイと、そこを理解しないといけない。 核のゴミをど
 のようにするか、2000年に制定された最終処分法。 原発を継続的に運転する為に、処分場
 を探すのは、原発推進に紐づいている。 目的はそれでいいのかとなる。 目的がおかしい。
 NUMOが最終処分場を探し運営する。 組織は全て電力会社と一心同体で、経済産業省から
 も出向している。 これが日本の高レベル核廃棄物政策。 ウランからプルトニウムを取り出し、
 MOX燃料をつくる。 原発からの使用済み核燃料物質を、再処理して、再び使おうとするが、


 うまくいっていない。 再処理工場は青森県六ヶ所村にある。 MOX燃料は、特殊な原子炉の、
 高速増殖炉もんじゅ(プルサーマル発電)で使うと開発していたが、ダメで2016年に廃炉
 になる。 計画は破綻し、夢は破れた。 核のゴミ政策は、核燃料サイクルが破綻して回って
 いない前提だと知っておいて下さい。 税金の無駄使いはヤメロと。 長崎型原爆の材料が
 プルトニウム。 六ヶ所村で年間800t処理し、プルトニウムが、日本には約45tあり、
 原爆5800発分が作れる量を日本は持っている重大な事実。 もうちょっと濃縮しないと


 いけないが、製造できると米国エネルギー省も認めている。 これのどこが、原子力の
 平和利用ですか。 核兵器製造の再処理を日本は固執し続け、ずっと保持している。 
 やろうと思えば日本で作れる、原爆を産み出そうする日本の再処理計画。 原発の使用済
 核燃料の、満杯の度合いは80%と満杯に近づいていて、7年後にはイッパイになる。 
 破綻している再処理を止めると、とたんに原発は動けなくなる。 再処理を止めると原発は
 成り立たない構造で、実現不可能だけど満杯になるので、やりますとは責任回避で無責任。 


 私利私欲の為、破綻した核燃料サイクルを原発稼働の為にやっている。 地層処分には、
 10万年くらい安定した地下環境を探し、国は日本でも可能だと考えている。 地震大国で、
 4つプレートが重なる唯一の国でできるのか。 批判的な専門家や、反対する学者の声を
 聞かずに、都合のいい専門家だけを集めて作った原発安全神話と、まったく同じ構造。
 これが現在の核ゴミ政策の本質。 交付金20億円でるので、対馬は文献調査に手を挙げ
 てしまった。 交付金をエサに手を挙げさせようとする政府。 地域の民意を無視して、


 秘密裡に誘致の話が進み、分断の加速が懸念される。 原発推進機関は、不都合な真実は
 説明しない。 都合のいい情報だけで交付金で釣るだけ。 2年で20億円の交付金目当
 てに、勝手に応募してしまうと、国策に引きずり込まれる危険な枠組み。 問題は、私たち
 市民は合意していない。 核ゴミ受け入れは、破綻した政策を受け入れ、政府と電力会社の
 責任回避を認めてしまう。 破綻した燃料サイクルを止めないと、一歩も進まない。 
 自然環境にも、ものすごく負担をかける。 マスコミは単純に、核ゴミ賛成・反対とするが、


 本質は違う。 地域分断の問題がある。 対馬では絆が特徴で、コミィニティを守りたいの
 が本質。 より公正でエコで持続可能な地域生活。 地域で、みんなが幸せになれる政策か
 考えた場合ありえない、だから反対。 曖昧な政府に苦しめられる。 北海道寿都町では、
 2020年に町長が住民に知らせずに応募した。 起こったのが地域分断で、ギスギスした
 雰囲気となる。 核ゴミ政策の不条理、住民の涙。 NUMOが地域の町づくりに介入する。 
 分断をさせた組織が交付金で、町をゆたかにする機会と捉えていいのか。 
 

 政府や電力会社にとって都合が良い思考回路にされる。 住民への懐柔策で、圧倒的な資源を
 投入して引きずり込む。 六ヶ所村など見学させ、綺麗な町だと判断するのは危険。 未来の
 ビジョンと言うが、本当なのか首をかしげたくなる。 政府の意図を跳ね返していかないと
 いけない。 対馬の海底に掘った施設から、放射能が漏れだしたら、海底に住んでる生き物は
 生体濃縮し深刻化する。 何十年単位では大丈夫でも、何百年後か長い年月を考えると、生態
 系は汚染される。 子々孫々の誰かに影響する。 今の利益の為に、未来を考えなくていいのか。
 IAEAが海洋放出は基準以内に収まると言うが、どのくらい深刻か研究データがなく、データに


 盛り込まれていない。 トリチウムが体内に取り込むと、40日とどまり内部被爆の影響が考えら
 れる。 基準自体に不確定要素が入っていないので、安易に海洋放出すべきではない。 
 プルトニウム保有は潜在的な核兵器。 こんなに持っていると、近隣諸国の安全保障を脅かして
 いる。 破綻した核燃料サイクルを撤回させると、核ゴミ政策の見直しとなり、脱原発が達成する。
 課題を一つひとつ、クリアしていくと、核兵器全廃へと1歩2歩と繋がっていく。 核のゴミは
 被爆地長崎のアイデンティティとは合わない。 核ゴミNO!と長崎から発信する意味があります。」


原子力発電所から出される高レベル放射性廃棄物
核のゴミ最終処分政策の問題点を考える県民学習会

〜対馬の文献調査受け入れに反対する〜


日 時 2023年7月22日(土)13:30〜16:00
場 所 長崎市メルカ築町・5Fプラザホール


主 催 長崎県平和運動センター