2・11靖国と侵略を考える市民のつどい


日 時 2019年2月11日(月)14:30〜16:30
場 所 長崎県勤労福祉会館・2F講堂   


主 催 長崎県靖国法案阻止共闘会議 (ヤスクニ共闘)
加 盟  長崎県教職員組合・長崎県高等学校教職員組合・自治労
        長崎大学教職員組合・長崎県平和運動センター・憲法会議
        社会民主党・日本共産党・靖国問題キリスト連絡会議
ヤスクニ共闘 事務局長
「2・11靖国と侵略を考える市民のつどいを始めます。 本日の講師は、長崎大学の井田さんです。
 『天皇制と政教分離について再考する―代替わりをめぐる問題を契機として』で講演を頂きます。」


ヤスクニ共闘 議長 (長崎県高等学校教職員組合 書記次長)
「戦前は紀元説と言われ、教育勅語で天皇崇拝と軍国主義。 現代の日本社会は危機的で、自由な
 意見を言えない社会、戦前のファシズム、戦争への社会に近づいている。 昭仁天皇は歴史に向き
 合い、日本国憲法を大切にして慰霊の旅を続けた人。 戦地慰霊の旅は評価できる。 メッセージを
 発し、民主主義国家の天皇として、政治の流れへの異議に、安倍政権への歯止めを続けてきた。 
 安倍政権を動かす人たちは憲法を変え、戦争できる国をめざし、天皇の元首化を望んでいる。 
 ウソと誤魔化しの政治でなく、憲法を活かす政治を実現しましょう。」 
井田さん (長崎大学 環境科経済学部 教授)
「私、個人は天皇制が続くことがイイか悪いか言えない。 憲法の専門家として、代替わりの天皇制が
 権力に利用されてしまう制度である事は間違いないなと。 政治的に使われるのが恐ろしい、という
 のが私の見解ですね。 世界で特別な身分制の王国や皇国は28ヵ国。 フランス革命からすべて
 の人は平等だとなり、首相は誰でもなれるけど、天皇にはなれない。 血の関係だから。 
 大日本帝国憲法下の天皇制。 神権制から象徴制へ、まったく違う制度を昭和天皇は引き継いだ。
 

 神権制は明治時代の天皇制で、17歳の明治天皇では権威を感じないので、現人神(あらひとかみ)
 として権威を与えた。 その国のあり方の最終決定権を天皇が持っていた。 今の主権者は国民。
 明治天皇は神であり象徴で主権者であり、日本の歴史上でもっとも強い時代。 今は個人の為に国
 がありますが、個人より国や天皇がすべての超国家主義。 政教一致体制だった。 多くの国では
 特定の宗教に特別の地位を与え続けていて、今の日本では憲法で許されない。 神である天皇と、
 軍事力が結びついて戦争を起こした反省から、日本国憲法の20条と89条で厳格な規制になって


 いて、日本の政教分離はとても厳格。 戦前、天皇は神という事で、大日本帝国憲法では神は間違
 わないから責任をとらなくてイイとあり、軍部が戦争やったから責任はナイ。 国内では通用します
 よ。 外国の国際法では聞き入れてもらえない。 戦争は外国とするものだから、ギャップがある。 
 戦前の日本は恐怖政治で批判するだけで処罰される、不敬罪。 一世一元制も明治になってから。 
 それ以前は子どもが生まれても、元号が変わった。 歴史と伝統と言うけど日の丸、君が代もそうで
 もナイ。 当時、神道はふたつあり宗派神道は弾圧されている。 国家神道は靖国や護国神社で、


 結びついて戦争になった。 国家神道はなくなり、今は単なる神道となっている。 国家権力が関わ
 る問題。 宗教は私的な事だから法的に、靖国法案に反対は間違っていない。 皇室典範とは民法
 でいう家族法。 明治時代にできました。 戦後、天皇は人間となり象徴となった。 戦後も残った法
 律で皇族にしか適用されない。 亡くならないと代替わりできないと書かれてあり、今の時代にあわ
 せ問題になっている。 神権制と象徴制は価値がまったく違う。 日本国憲法1条には、国民主権と
 象徴制が同時にうたわれていて、天皇は主権者じゃない。 昭和天皇は神として生まれ、人として


 亡くなった。 戦前は力で敬うよう強制した。 戦後はできない中でも、特別扱い。 マスメディアも
 特殊で皇族の報道には気をつかう。 天皇は憲法に書かれているけど、皇族19名をひっくるめて
 特別扱いするのは問題。 議論も何もせずに特別扱いは間違った接し方なので、考える必要があ
 ります。 権威づけして、崇める対象にしないといけないような風潮を作り出しているのが問題。
 国体や植樹祭など、公的行事とは憲法に書かれていない。 皇族を利用していると映る。 皇室
 外交とはできない、政治ですから。 皇族という立場の政治利用がひとつの問題になる。 


 エリザベス女王は、お付きの人なしで散歩できるが日本ではありえない。 警備で人の労力をつぎ
 込む。 買い物も許されない、プライバシーや自由がなく、人間として正しいのか考える必要がある。 
 人の自由を奪ってまで、崇めるのは、その人の人権を無視している。 諸外国の王室の王女は結婚
 しても働き続ける。 彼らの自由について考える必要がある。 特別な身分の方の人権。 私たちは
 好きな時に仕事を辞められる。 死ぬまで強制するのはオカシイ。 天皇は私人ゼロ、公私の区別す
 らできない特別な身分。 甘んじて受けろと、私たちは言い続けるのか。


 日本は戦争の総括をキチンとしてない。 政府は言わずに謝罪を、お言葉という事でギリギリの発言
 と利用している。 天皇の地位を利用して戦争責任を誤魔化している。 メディアも含めタブーにしす
 ぎている。 長崎大学の憲法の授業でアンケートを取っていて、今までは天皇制が続いていいんじゃ
 ないかが、象徴天皇制がなくてもいいが半分になって、ビックリしました。 自由を束縛され、お金が
 かかりすぎてるという。 19名の皇族に91億7千万円の宮廷費。 内定費が3億2千万円、皇族費
 が3億6千万円を多いと思うか、少ないと思うか。 今の天皇は人として素晴らしいと思う。 


 被災地には首相や大臣が行くより喜ばれる。 日本国憲法を護れと言われ、保守派にショックを与え
 た。 今の天皇は憲法に寄り添う事で、民主主義を理解されている。 直接、私たちに呼びかけた政
 治的発言だから、皇族だからイケナイというのは間違っている。 一個人として話すのは問題ない。 
 天皇を崇めたいと思う人は、特別な存在でいてほしいと思っている。 秋篠宮さんと私が言うと、様と
 か殿下と言わないと失礼だと言う人は、日本国憲法をキチンと理解していない人。 他者に強制する
 事は、今の憲法ではできない。 あるべきだと言うのは危険で怖い。 特別扱いだと人は平等ではな


 いので良くないと思う。 天皇も人間ですから、すべての人に人権はある。 彼らが自由に話せるよ
 うになればと思います。 参政権もなく立場上、私たちより制限される。 政府の方が人権を制限し
 ている事がオカシイ。 SPがついて日本だけが極端に制限されすぎ。 ノブレス・オブリージュという、
 特別の犠牲を払うが根底にある。 戦後、国際社会は天皇制の廃止を求め、アメリカなど天皇責任
 をとらせようとなったけど、神と軍隊を結びつけ天皇制を利用した軍人が悪いとなった。 あきらかな
 のは、憲法9条と象徴天皇制は表裏一体です。 代替わりを通じて、後継者のあり方や特別な身分
 のあり方を、象徴天皇制を未来永劫続けたいなら、考えないといけない。」




ヤスクニ共闘 議長 (長崎県教職員組合 書記長)
「無関心は怖いと思う。 権力に利用されるのも怖い。 これからマスコミで天皇関係の報道が増える。
 気持ち悪い敬語の使い方や、崇め立てる言動を見て、子どもたちが受け入れるのが心配です。
 自由に語り、よく考えていかないといけない。」