井田さん　（長崎大学教授）　『安倍首相９条改正案がもたらすもの』
「日本国憲法９条と自衛隊の関係は矛盾しているの。　日本を守る為しか戦力を使えない自衛隊。　闘う
　範囲が限られ９条の縛りで守られてきた。　これまで政府も９条の考え方を守ってきたのが、専守防衛
　のハドメがなし崩しにされ、現在に至る。　９条の２項に付け加えるのは論理的には０点。　安倍改憲は
　説得力ゼロ、よけいオカシクなる。　自衛隊は合憲と違憲の曖昧な存在。　曖昧のまま現実に合わせて
　自衛隊が明記されると矛盾を広げる。　正々堂々とした存在になるので軍事費が増強する。　

　防衛費が増加して、福祉や私たちの生活にしわ寄せがくる。　国連の中で唯一の被爆国と言いながら、
　自衛隊を書き込むと、世界平和に背をむけて信頼を失い、喜ぶのはアメリカだけ。　従属関係が強くな
　って自衛隊は翻弄する。　海外でいのちを落とす危険性が高まる。　なり手が少なくなると徴兵制は当
　然の動きになり、自衛隊の問題だけにとどまらない。　安倍改憲は憲法改悪。　書くことで自衛隊を危
　険にさらす行為。　こういう案が提案される事自体がオカシイ。　国際社会全体から見て、日本の政治
　はアメリカしか見ていない。　政府は広い視野に立って、世界平和に貢献できるか考える必要がある。　

　自民党は誰が首相であれ、近い将来変えたいので、安倍さんが失脚しても私たちの活動は続けてい
　かないといけない。　９月の総裁選で受かったら提案し発議して３月までに国民投票になりますが、国
　民投票は問題。　最低投票率が定められていない。　見直されずにすると、３０％の投票の１５％で決
　まってしまう。　他の国の最低投票のルールをまったく無視して歪んでいて、発議した政党はメディア
　を使って自由にできるけど、反対意見は表現の自由を縛っていて問題があるのに、まったく見直され
　ていない。　スイスは投票が５０％満たないと流れます。　棄権は反対票、NOと数えないといけない。

　日本国憲法は一切の武力を持たないとあり、一番最初は武力なき自衛権でした。　必要最小限とは
　何も言っていない。　攻められた時に、攻め返せないと思い込まされていますが、９条は通常の価値
　観を超えていて、ものスゴイ覚悟なのね。　攻められない国になろうとするべき。　とらえ直すのが一
　番大事で学生には両論話しています。　コスタリカは軍隊を持たない、警察しかない。　パナマも１９
　９１年に軍隊を廃止した。　丸腰で怖くないのか。　丸腰を攻める卑怯者はいない。　相手より強くな
　いとイケナイと言う発想を変えて、丸腰こそが強いという発想。　軍事力による平和は幻想。　軍事
　力では何も解決していない。　武力がない事が強い事だと、９条こそが現実的な平和です。」
　　　

滑石九条の会　事務局長
「２００５年にできて、街頭宣伝にチラシ配布に署名活動をしています。　攻められないようにとは、泥棒
　に対する戸締り論。　事前に攻められないようにする事が大切。　雰囲気をよくする為に署名ポスター
　を地域に一杯貼りたいので、返信用ハガキの署名なども作成をしてほしい。」

憲法九条の会諫早
「立憲諫早の会とも取り組んでいます。　想いを話して届けないと広がらない、商店街や駅前で高校生
　にも呼びかけています。　街宣で自分にも、しゃべらせろと言う高校生もいます。　９条こそが近道、攻
　められない国、１人でも２人でも伝えないと伝わらない。　年の若い人に話をしていきたい。」

女の平和ｉｎながさき
「鉄橋で集会や署名活動しています。　横断幕を持ったスタンディングは、道行く人が何と書いてある
　か覗き込むので効果があると思います。　日見九条の会が作成したパンフを配布し、私たちも冊子
　を作りました。　小さいので取りやすく反応がいいです。　９条改憲を許さない、平和憲法を守ろう。」

憲法友の会
「民医連と共同で取り組みをしています。　憲法改悪阻止共同センターのDVDを活用して、憲法学習会
　を行いました。　小ヶ倉は保守的な地域でどうなるかと思いましたが、満州から引きあげの話もあり、
　開いていく事が大切でした。　９条改憲の怖さ、発議しないように地域で継続し取り組みます。」

長崎県平和運動センター　事務局長
「安倍ヤメロコールが全国的に広がっています。　長崎は署名４０万筆の本当にとてつもない目標です。　
　県下で考えて、どんどん広げて頂きたい。　このあと１６：００～１７：００に街頭行動をします。　参加者
　は鉄橋とハマクロスに移動して、署名とスタンディングを行います。」　　