2・11靖国と侵略を考える市民のつどい
日 時 2018年2月11日(日)14:30〜16:30
場 所 長崎市民会館・6F第9・10会議室
主 催 長崎県靖国法案阻止共闘会議(ヤスクニ共闘)
加 盟 長崎県教職員組合・長崎県高等学校教職員組合・自治労
長崎大学教職員組合・長崎県平和運動センター・憲法会議
社会民主党・日本共産党・靖国問題キリスト連絡会議
ヤスクニ共闘 事務局長
「ただいまより、靖国と侵略を考える市民のつどいを始めます。 講演の後、質疑を行います。」
ヤスクニ共闘 議長 (長崎県教職員組合)
「メディア等で憲法改正ありきの言論。 北朝鮮を利用して国民を煽り、憲法改正を図ろうとしている。
阻止の闘いは一刻の猶予もないが、反対運動に対し弾圧が強まる事が予想されます。 権力に屈す
る事なく展開していきたい。 自衛隊25万人が戦争に行く覚悟で任務にあたっているか。 経済的
徴兵もあり、戦場に行くのは私たち労働者。 戦前まさに直前、改憲派に負けない理論武装をして、
平和憲法の改悪を阻止して闘っていきたい。」
冨塚さん (長崎大学 環境科学部准教授)
『誰のための憲法改正?〜九条への自衛隊明記が意味するもの〜』
「昨年の衆院選で希望の党ができて、市民中心の野党連合が壊され自民党は大勝した。 政権公約で、
自衛隊が憲法に書かれてなくて、カワイソウと憲法に書いて騙しうちしようとしている。 憲法学者の大
半が憲法違反と言ってるのに、憲法に自衛隊を書けるのかと思う。 変わらないなら書かなくてもいい。
法律を変える根拠が希薄で、唯一あるのは憲法を変えたいから、しかない。 問題はどう書き込むか。
9条に自衛隊を入れるとガラッと変わる。 総理の権限で指揮監督し、軍事力を使っていいよとなる。
安保法制が通り、一番危ないのは自衛隊が他の任務で忙しいので、災害救助まで回っていられなく
なる。 海外での演習が忙しく救助が手薄になる。 自衛隊は国防なので、災害救助を頼むのは筋が
違うので消防を強化する必要がある。 自衛隊が海外で武器を使う状況になり、海外の任務で殺害す
ると殺人になる。 法律の不備に立たされる事になり、軍隊にしないといけないとなる。 いずれ、そ
うなる危険性がある。 今の自衛隊を次のステップへ、集団的自衛権を入れ込む事になる。
国家に軍事力を使える権限を与えてしまうというのが、一番大きな変化になる。 安保法制で専守防
衛が消えました。 集団的自衛権を行使して他国防衛できる。 専守防衛を継続、そんな事ない、法
律変えちゃったから。 法的にどこへでも行ける。 今まで集団的自衛権は一部でもできなかったのが、
安倍政権が閣議決定して変えた。 日本の損失になるから他の国に加勢に行ってもいいと、政府の判
断で無限に広がる可能性がある。
普通の軍隊になっていく、変わりつつある自衛隊。 災害救助しか仕事がなかったがそれでよかった。
陸上自衛隊が防衛するときは大変な時。 真に闘える組織、海外に行く組織へと生まれ変わろうとし
ている。 根本的に大変革しようとしている。 ストレートに動かせる指揮系統になる。 陸上だけでな
く、航空、海自と一緒に行ける戦前の参謀本部ができた。 これに米軍が加わっている。 在日米軍
の司令部とリンクして、米軍と一緒に動ける組織がもうすぐ完成する。 その為の訓練も毎日している。
米軍の一員に組み込まれ変わろうとしている。 これが憲法9条に書き込まれると、とんでもない。
本当に大きな事実を受け止めて運動をしないといけない。 日本版海兵隊の創設。 護衛艦いずもの
甲板を張り替えてF−35Bを離発着できるようにする。 まさに佐世保に配備された、強襲揚陸艦ワ
スプと同じサイズで、同じ戦闘機が載る。 佐世保にできる部隊は水陸機動団だけでなく、強襲部隊
もできる。 日米まったく同じものができる、今の自衛隊の実態を多くの国民は知らない。
報道管制して偏った報道にいる私たち。 いかに真実を身に着けるか。 北朝鮮だけがミサイル開発
していると思われ、自衛隊は守んなきゃとあるが、核保有国はそれぞれ開発してるので核兵器禁止
条約で縛らないと。 北の軍事費は鳥取県の予算と同じくらい。 予算の24%の4千億円を軍事費に
使って国民が貧窮している。 これにビビッて抑止力がない、大変だとか言っている。 言っときます
けどPAC3は税金の無駄使いですよ。 実戦配備されているPAC3は、短距離ミサイルに有効で、
北が撃っても日本には届かない。 中距離ミサイル以上だと、早くて撃ち落とせないが報道されない。
単に話合い解決だけではダメですよ。 最低限、米韓合同軍事演習を縮小させて、北がそういう態度
にでないようにしないと。 その上でワンステップしないと。 圧力だけでやっているが、北朝鮮側の
理解をしないと。 日本の近海で日本侵略の軍事演習をされたら自衛隊は構える。 北も同じ事をして
いる。 そういう事は一切報道されない、米軍寄りの報道。 別に北を弁護する気はない。 問題もあ
るが多くの人は悪いから、やっつけてもしょうがないとある。 公平に見ないといけない。
報道されない真実、多くの人は洗脳されている。 尖閣問題も中国から襲われないようにと、あるが
疑ってかからないと。 日本は国の周りが海だが、中国側から見るとソコを塞がれると…となってくる。
尖閣や北方領土は共同開発で良いと私は思っている。 少なくとも危機的状況でなくなる。 北朝鮮
と国交を回復し、拉致問題を解決し、日本を攻め込む理由が無くなれば、戦争しない日本政府となる。
国家公務員の46%が自衛隊員。 究極的にはサンダーバード、国際救助隊をつくっちゃう。 9条を
活かす方向にもっていく運動をやっていくと説得力がある。 真実を理解して、多くの国民が考える現
状にしないと。 憲法9条を活かして国際的価値を広げていく運動を、していく必要がある。」
ヤスクニ共闘 副議長 (長崎県高等学校教職員組合)
「高校の現代社会の教員です。 教科書の内容は変わらないが、昔4時間を今2時間と間引いている。
経済と国際関係が中心で、憲法についての学習が弱いなと思う。 どれだけ意識しているか、情報が
統制されて偏る中で危険な状況に日本がなりかけている。 できる事を模索しながらやっていきたい。」