第108回「9の日」平和学習会
日 時 2017年11月9日(木)18:00〜19:00
場 所 長崎地区労会館・2F大会議室
主 催 長崎地区労/(一財)長崎地区労働福祉会館
「9の日」平和学習会 は どなたでも参加できます。 入場無料
長崎県教職員組合 執行委員長 『日朝友好親善訪問団報告』
「10月2日から7日に初めて北朝鮮を訪問しました。 1日1往復の定期便で北京から平壌空港へ降り
立ちました。 今回の一行は福岡県の日朝友好協会により九州地区の日朝友好親善訪問団として、
平和団体や労働組合など、マスコミ各社からも4人が参加して、計29人で行きました。
朝鮮労働党から出迎えを受け、近くて遠い国からようこそとあり、私はあんまり深く考えず参加して、
被爆地長崎の想いを十分に伝えられなかった。 みなさんに失礼な事もあったと思います。
北朝鮮は74年間アメリカに敵視政策を受けて、トルーマン大統領から4回も核を落とすと言われた
そうです。 被爆国・日本の立場もわかり原因はアメリカにあるが、安倍政権の敵視政策の撤回が
必要だという話もあり、自衛の為に核保有に至ったので他の国を攻撃する事はない、国交正常化に
向けてがんばりましょうという事でした。 表敬訪問後は歓迎夕食会。 長崎から来たという事を受け
止められ、北朝鮮が自分から攻撃しないとの発言は初めてで、今回の訪問の成果だと言われました。
軍事境界線は韓国から行くとピリピリした感じだったのが、北の方から行くとのんびりした感じでした。
博物館や学校に見学に行きました。 米軍による虐殺の史実を伝える信川博物館では、惨たらしい
写真や証拠資料に遺物がありました。 犠牲になった102人の子どもで生存者が3人いて、72歳の
方が証言活動をされていました。 朝鮮戦争の後、米軍は大量虐殺の証拠隠滅の為に爆撃した。
人民がなぜアメリカの敵視政策に立ち向かうのか、伝えて欲しいと言われました。
行って見て思ったのが、平壌市内は高層ビルとモニュメントに、偉大な指導者の銅像が多くあって、
こんなのにお金使わなくてもと思いましたが、誇りにしているそうです。 人心を掌握している意味。
政治の為にあるんじゃないか、インフラ整備にお金をかければいいのに。 考え方が違うのかなと。
市内は地下鉄にトロリーバス、タクシーなど走っていますが、農村は移動が徒歩か自転車かバス。
ハイヒールにスーツ姿で荷物持って、人がたくさん歩いてる。 トラックはあまり見ませんでした。
’60年代前半の日本みたいで、家族総出の地域で農作業。 日本が失ったイイモノもあるなと思い
ました。 アメリカの脅威にさらされて、ミサイルや核開発に至っているんだなと。 北の状況を作っ
たのはアメリカ。 日本ではアメリカのバイアスがかかった都合がいい情報で、北は怖いと煽る事が
多く、日朝友好を進めていかないといけない。 福岡では議員が超党派で進めたいとあり、いろんな
問題もありますが国交正常化に向けたスタンスで、これには賛同したいと思います。
実際に行って見て、友好を進めてみないと。 緊張関係が深まり朝鮮半島の危機と、進めているの
がトランプ大統領。 安倍総理もベッタリ追従で日本のメディアの報道も、北朝鮮は悪とかなっている。
圧力と経済制裁に武力の威嚇をやって、相手を追い詰めるのは和平に一番遠い。 長崎には友好
協会がなく、是非作ってくれと言われ、被爆関係の本も向こうの協会に送ってくれと言われました。
決められた所にしか行けず、あらかじめ決められた相手との交流しかなく、一般人のとこに行って話
をするのは難しかった。 マスコミの方も一般の声を聞きたいと言ってたが叶わなかった。
拉致問題について、直接的に向こうに話を聞けなかった。 重大な国家による犯罪、人権問題。
解決に向けて事実関係の究明や、責任を日本政府は交渉しないといけない。 仕事を求めて来た人
もいるでしょうけど、戦前の日本国家が行った植民地政策に強制連行。 どう向き合っていくか考え
たい。 国交が実現していれば早期解決に繋がったんじゃないかと思う。 長崎は昔からいろんな国
との交流があり、日朝友好を進めて交流できたらいいなと思います。」
△三菱高島炭鉱労働組合から贈呈の石炭